2016年1月24日日曜日

『xocol(ショコル)』の生チョコ試食販売会

今回店頭では、初めての試みとして『xocol(ショコル)』の生チョコ試食販売を行っています。

ご存知の方も多いかもしれませんが、『xocol(ショコル)』というのは東京は深沢で、ある女性がひとりでカカオ豆を自家焙煎し、石臼で挽いて作る、全くオリジナルのチョコレートです。ここはもう「作る」というよりも、敢えて「創る」という字を当てたいくらいのオリジナルさです。



よくある市販のチョコレートのような、乳化剤や人工香料、油脂の追加を行わない、ナチュラルなチョコレート。ある意味、チョコレート以前の、原始的ともいえるチョコレート、といいましょうか。昨年から取り扱いはあったのですが、そのなかでもなんせ生チョコは初めて。というのも、賞味期限が21日となかなかシビアな商品なので、販売がなかなか難しかったのですが、試食販売方式ならばなんとかなるだろうと今回チャレンジしてみたわけです。

「xocol(ショコル)」の君島さん(それがあるひとりの女性なのだけど)に以前お聞きしたところによると、驚くことにこの方は元々チョコレートアレルギーがあったのだという。まぁいわゆる市販のチョコがダメな方だったんですね。それがあるとき、表面にギラギラと油の浮いた、純粋なカカオのドリンクをどこか他の国で飲んだとき、なぜかアレルギーが出なかった。「はて、これは・・・」といろいろ調べてみると、どうも悪いのはカカオなのではなくって、その他の余計なものたちであったようで。もっと調べてみるとカカオ豆を挽く石臼の存在やら、それらを使ったこれまでと違うようなチョコの存在があることが分かった。そしてなんとyoutubeで(!!)使い方や作り方を調べながら、ほとんど独学でオリジナルのチョコレートを創り上げたのが『xocol(ショコル)』の始まりだったらしい。


ええと、それで基本、スタンダードな生チョコは「石臼」と「TIKA」の二種。あくまでスタンダードな「石臼」はカカオの香りが芳醇も芳醇な濃厚極まる逸品。でも妙なしつこい甘さがなく、濃厚なんだけどあくまで薫るのはカカオの風味。チョコが苦手な方でもぜんぜんイケちゃうこの感じ。まずはここから初めてみるのもいいかもしれませんね。



で、個人的にもっと好みなのが、この「TIKA」。こちらは生チョコの表面にクミンや黒こしょう、ナツメグやクローブなどなどのカカオマサラが振りかけてあるスパイシー&スペイシーな逸品。これは食べてみるとちょっとしたカルチャーショッキングな味。重めな赤ワインなんぞと合わせてみると、かなりいい線いくのではないでしょうか。




ともに注文には2パターンあって、二種入ったディスク型(1850円)のものと、それぞれ注文できるタイプ(1000円ほど)。今回試食していただいてお気に召せば、2月12日以降あたりに納品となります。






で、生チョコには実はもう一種あって、こちらが「うゐのおくやま」(
690円)。なつめやしに生チョコを詰めて塩を付けた、「塩生チョコ」というか。うーん、これがまたシブい味で、男性が好みそうな、あくまで媚びない味。こちらは店頭で販売しています(※売れてしまってご注文のみ)。



今回は生チョコ以外にも二種取り扱いがあって、どちらも現在店頭にて販売中。こちらは「SALAME」(1350円)。ナッツ、ギモーヴ、ドライフルーツ、グラハムクラッカーを入れ込んだチョコレートをサラミ型に整え一口サイズにカットしたもの。もうこれは勝手に定番中の定番と呼びたいクランキーであって、昨年も陶芸家木 ユウコさんの展示会で販売して、かんなりのブレイクを果たした逸品。




もうひとつがギモーヴ、ナッツがぎっしり入った割りチョコ、「Rock & xocol」(1080円)。ギモーヴ(いわばマシュマロ)のふくよかな味わいとナッツのがっしりした食感がタッグを組んでお出迎え。食べ応えがあって、実は案外とスタンダードな味わいかもしれない。




・・・とまぁこんな駆け足で商品を紹介しても、どれにしようか迷いに迷う『xocol(ショコル)』のラインナップ。正直にいって僕は『xocol(ショコル)』のチョコをただの食べ物としては捉えていない向きがあって。それこそうちで扱わせていただいている器とか、さまざまな作品と同じ感覚で捉えています。それくらいオリジナリティがあって、チャレンジングでアーティスティックで、そしてもちろんものすごく美味しい。大手の市販のチョコとの遥かなる遠景、つまりは徹底的なインディビジュアルをここにはっきりと確認できるし、その事自体を僕は愛してやまないわけで。ということで、ぜひぜひ、お試しくださいませ。







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