気がついてみると、お店をオープンして1ヶ月が経っていた。あっという間かと言われるとそうだけど、まだ1ヶ月か、と言われるとそういう気もして、なんだかよく分からない。
ひとまずの客層としては、どちらかというと自分で飲食を経営していたり、クリエーターなどの個人経営者が多いように思う。まぁ自分の知り合いにそういう人が多いということもあるけれど。でもやはりそういう人たちというのはアンテナの貼り方が普通よりも鋭いので、うちのような店に来てくれるんだろうとも思う。
ひとまずの収支としては悪くはない感じ。しかもうちは宣伝やら広告のひとつも打たず、Facebookだけで日々商品を紹介しているだけなので、それにしてはお客さんが来てくれている感じがする。そうはいっても、来てくれている方々のなかにはご近所の方や、店の前をクルマで通って気になって、という方もいるので、うーん、この辺も何が響いているのかよく分からないけれど。しかもそれがいつまで続くか分からないけど。
ただひとついえるのは、自分は元々文章を書く仕事をしていたので、そういう意味で言うと、Facebookで商品を日々紹介しながら、ひとつひとつの商品に光をあてるのはとてもいいことだということ。というか、向いている。幸いにして自分の文章を楽しみにしてくれている方もいらっしゃるようだし。うん、それはもう、いちおう(あれでも)本気で書いているので、とっても嬉しい。何かにつけて素直に喜べないひねくれた自分のような人間でも嬉しい。
人はいろんな経緯でお店を開く。お相撲さんがチャンコ屋を開くのはもう王道だけど、世の中のお店がそんな道ばっかり辿るわけではない。編集者が雑貨屋を開くことだってある。公務員がパン屋を開くことだってある。だから、僕がやっていることが何かの、誰かの、指針というかロールモデルになってくれるといいなぁ、となんとなく思ったりもする。始めたばっかでなんだが。
例えば、取引先のひとつ、東京の『つくし文具店』の担当者の方はメールでやりとりをしていて、僕が元編集者だということをすごく喜んでくれたようだった。やはりつくしの商品自体がデザインなども含めてクリエイティヴィティーに溢れた商品だし、サイトにせよ、文章にせよ、随所にモノ創りへの心意気を感じさせるので、共有意識のようなものを持ってくれたのだろう。こちらとて、できればモノ創りの意識が高い方たちとお取引がしたい。まさに相思相愛。そのときも自分が編集やライターをやってきて良かったなぁと素直に喜べた。うん。ひとまずの結論。だから、偉そうだけど、いまなんとなく何かを頑張っているひとも、いつか何かに繋がると思って頑張るべきです。たぶん。
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