つるつるもちもちと書きなぐられたすさまじくマイ麺なイラスト&デザインを手がけてくれたのは、いつもの“SUPER8”上妻勇太君。
お店をやるようになってうつわを扱ったり、いやそのまえから自分でうつわを買っていた時から、なかなか好みのラーメン鉢に巡り会わないなぁと思っていた。それじゃあこの際、いろんな方々に創っていただいたらどうなのよ?という主旨から始まったこの企画。
「んんん? それってただの思いつきなんじゃ・・・」と突っ込んだそこのきみっ!企画なんてのは思いつきが勝負じゃないんだよっ!思いついてからどう実現するかが勝負なんだよっ!思いつくのは夢でも猿でもできんだよっ!・・・なーんてゲスにどこかに呟いてますが、いやいや、ほんとの勝負は思いついて実現して成功させるまでだってばさ。そんなの当たり前の話だっつーの。だ、か、ら。頼むよ、そこのきみも。世にまみれたフリンフリンなネタはひとまずほおっておいて、して自分の胸にしっかと手を当ててしっかと正直になってあんなしらばっくれたファッキンSNSなんてまずはやめちゃってさ、とにかくこの展示会に足を運んでくださいな。今年コケたら来年できないんだよ?それでもいいの?ね?
まぁそんなことはどうでもいいのだけど、とにかくこの展示会中は始終、店の台所でラーメンを作っていて、鶏ガラを茹でる手を休めたことがない。まぁラーメンなんてインスタントでも十分美味しいのはこのクールなジャポンに住んでる自分だって十分承知も承知なんだけど・・・いや、違うな。そういえばいま想い出したけど、大学の頃に仲が良かった友達が「インスタントラーメンってさ、ラーメンって名前に付くけど、でもあれは正直言って本物のラーメンとは別モノだよな。あれはあくまで“インスタントな“ラーメンであって、本物のラーメンではないんだよ」と呟いてたなぁ。おれはあん時、そうか、だからこいつは俺より女にモテんのか、なんてことは思いはしなかったが、なんというかそれはたしかにそうかもしれんと感心してしまった。だってほら、本物のイチゴとストロベリー味って違うじゃないの。でも別段そこに誰もモンクは言わない“ストレイト・ノー・チェイサー”な世の中じゃないの。考えてみればどうせおれらが住んでる世界なんてフェイクもフェイク。身近に触れれる機会が多いのがほぼフェイクであって、んじゃ歩いて3分のあそこのコンビニエンスストアに置いてあるすべての商品のなかにどれだけフェイクじゃないものがあるっつうの?あれはパンのような「なにか」だし、サンドイッチのような「なにか」だし、ラーメンのような「なにか」でしょ?店員さんだって店員さんのような「なにか」かもしれないよ?
いや、別にこの話に結論はないのだ。だって例えばマルタイの某ラーメンやらチキンなおれらがチキンな気分なときに必要なあのラーメンだって鬼のようにうまいことをオトナな俺の舌はもう知ってしまっているんだからな。でもそれとは別に俺は手作りの本当のうまさも鶏ガラスウプの優しい味も知っているし、もしきみが知らないんだったらば、少しは知っていてほしいなぁというだけなんだ。だってラーメンだってうつわだってもしかしたらばひとにだって、フェイクとホンモノがあるのかもしれないよ?きっとそこにこそ、一考の余地があり得るこのお先薄暗げな2016なんじゃあないのかい?
・・・なんてことをつらつら考えつつ、ずるずるずるずるずるっとラーメン鉢の展示会は4月3日まで続くのです。
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