DMを制作中。今日はその撮影。こちらの考えていたものとはたぶん違う感じになりそうだ。でも大抵はその場合の方が周りのウケがいいし(笑)、そういう意味での変化こそが創るうえで面白い。
カメラマンは編集時代からお世話になっている
新川さん。
以前、MUのDMを創った時も新川さんにお願いした。
東京にいた頃、そして熊本に戻ってきてから合わせて10年以上の間、編集者、カメラマン、デザイナー、イラストレーターなど、いろんな人に出会って仕事をしてきた。考えてみると、ちょっと驚くのは、そういうクリエイターと呼ばれる職業の人たちのなかでも、本当の意味で「何かからはみ出してしまっているひと」というのは全然少ないということ。
例えば「このひとからカメラを奪ったら、あるいはペンを奪ったら、あるいはMACを奪ったら、いったいどうなっちゃうんだろう? それ以外の職業がどうにも思いつかない」。そう思えるひとは本当に少ないのだ。あんまり多くても世の中困るけど、まぁそれでも。クリエイティブな仕事を辞めても、そのまま普通のサラリーマンやOLになれそうなひとがとても多い。そしてそれは面白いことではないけど、たぶん悪いことでもない。まぁいくらクリエイティブの世界とはいえ、抱えている仕事のせいやらで効率やら規律がかなり求められるので、その方がうまく仕事が回ることも多いし、何よりバランス感覚が大切なのも事実だし。
だから、ごくたまに「何かからはみ出してしまっているひと」と会うと、自分はとても嬉しくなってしまう。「たぶん、そういうひとこそがアーティストというものなのだろうなぁ」などとぼんやりひとごとのように考える。自分の周りにはそういうひとが一握りだけいて、新川さんもたしかにそのひとり。まぁなにはともあれ、そういうひとといっしょに仕事をできるのが、自分はただただ嬉しいのだろう。