今回の工事で一番不安だったのは床。元々、絨毯とシートが貼ってある状態から、打ちっぱなしのコンクリートの状態にしたかった(下の写真は絨毯を剥いだシートの状態)。
なんだけど、シートを剥ぐと下の写真のように、接着部分がべったり残ってしまう。どうやってこれを取ればいいのか。人に聞いたところでは、ヘラで少しずつこそいで取っていくそうな。ううむ。それって夜なべしても何日かかる作業なんだろう…。
そこでいろいろ調べてみると、専用の機械、いわゆる「床剥がし機」と呼ばれるものがあることが分かった。いくつかあるレンタル屋さんを調べてみると、熊本では「太陽建機」という所がこの機械を持っていた。価格は一日1万3千円くらい(ちなみに他のレンタル屋さんでもあったのだけど、使う頻度が少ないらしく、福岡の店舗にしか機器が置いてなくて、輸送代がかかってしまい、高くなるとのこと)。
朝から機器を取りに行き(60㌔ほどあり、かなり重く、クルマに載せるのに苦労した)、早速試す。下の方に刃が付いていて、これが振動してシートを剥がしていく。刃の角度を調節ができ、音は結構うるさい。
あくまでこの機械はシートとかPタイルを剥がすもの。だから、床にくっついた接着剤の部分まで取れるのかなぁ、というのが一番の問題だった。やってみると、実はシートはほとんど手で剥ぐことができ、接着部分を機械でこそいで行く感じになり、ふぅ、心底、ほっとした。だってこれが無くて、ヘラでこそいでいくのは想像しただけでぞっとする(念のためにコンクリートを削るサンダーもレンタルしていたけど、使ってみたらあまりに削れすぎて、床が綺麗になりすぎてダメだった)。
もう30年近く使われていた床なので、うまく取れない部分はあったけど、まぁそこはよしとして。何回も何回もほうきで掃いて(結構これが大変)、最後に掃除機で吸って、その後、コンクリートに塗る防塵剤を塗って一応完成。
さて。ここまで細かく、床の行程を記したのは、「やってみれば、できるかもよ」ということを示したかったから。正直、自分も不安で一杯で、業者に頼もうかなぁと散々迷った。でもこの作業を業者に頼んだとして、はてさて、いくらかかるだろう。
「自分でできないものか」と考え、ネットで調べていたら、同じことをやろうとしてる人が結構いて。例えばヤフーの知恵袋で質問したりしているんだけど、まぁだいたい答えは「まず自分でやらない方がいいです。絶対たいへんなことになります。素人でやらずプロにまかせなさい」といったかなり冷たいもの。まぁへんな答えをして、たいへんなことになって、自分のせいにされても困る、というのもあるんだろうけど、この「D.I.Y」の時代にそれもなんだかなぁ、と思うのだ。「自分でやってみよう」という思いや意気込みは、ほんとうは何よりも尊いはず。やる気と根気と、協力してくれるパートナーや友達さえいれば、「なんとかなる」ことはきっとたくさんある。こんな自分でもできたんだから、大丈夫ですよ。たぶん。
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