お店をオープンしてもうすぐで二年。初めて正式に雑誌の取材を受けてみた。熊本の雑誌で「タンクマ」という、熊本に住む人なら知らないひとはいないだろうというくらいのメジャー誌。
そもそも自分が以前雑誌作りに関わっていたせいもあって、取材を受けるのにどこかしら違和感みたいなものもあり、これまでほとんど取材はお断りしてきた。それに地方で店をやっていくうえで、まず地方の媒体やテレビに出て知られていく・・・という紋切り型のやり方がどうも腑に落ちないというか、元々なにがしかの媒体をやっていたニンゲンがお店をやるんだったらば、そういうあり方に一石投じたいよなぁ、という妙に堅い想いもあるにはあった。考えてみれば自分で文章も書くんだから、だったら自分で発信すればいいじゃないか、ということで、マッサージの方は自分たちで広告も手がけてみたりもしている。
でも今回取材のお話をいただいた編集の方が、取材はNGと聞いていながらも熱意と誠意で電話をかけてこられたし、移転もして「まぁなんかそろそろいいのかもな」というぼんやりとしたひらめきというか想いがふっと降りて来たし、まぁそんなこんなで取材を受けることになった。果たしてうちのような、やろうとしていることがある意味とても分かり難いというか、だいぶひねくれた考えの店が読んだ方に伝わるのかどうか甚だ不安でもあるけれど、そして経験してみてほんとに取材というのは受けるより自分でする方がラクなんだなぁと身を染みて感じたけども(自分にとっては話して伝えるより書いて伝える方がたぶんラクだから)、とても良い経験になった。取材の時のカメラマンの女性が、以前の職場で何回も仕事をした方で、今度はこちらが撮られる側になっていたのが個人的に不思議でとてもおもしろかった。・・・で、さらに上がってきたゲラを見てみると、スタッフさえもが未だ見たことの無い“奇跡のスマイル”が露になっていたので、僕もスタッフも大変驚いて大笑いした(あっこちゃん、ありがとう)。
ところで写真は僕からの要望で1歳半になる息子の詩(うた)と一緒に撮ってもらった。これは単なる親バカ・・・なのでは一応なくて、自分としてはきちんとした考えのある要望のつもりだった。というのはいまのところ、息子は保育園などに預けず、週に半分ちょっとの割合で店に居て、僕や奥さんやスタッフがみんなで世話をしている。店には器なんかもバンバンあって、危ないのは危ないんだけど、まぁ産まれた頃から雑貨店にいるせいか、いまのところそんなにお店の邪魔をすることはない。ということで、お客様が店に来られれば、必然と息子に会う場面が増えるはずであるから、雑誌に掲載するんでも「小さな子がいるかもしれませんよ」と言う意味で出すのもありかと思ったのがひとつ。しかもうちの店は外観や置いてある数々の商品の雰囲気からすると、あまり子ども臭がしないというか、アットホームな感じでもないと思うのだけど、逆にそこのミスマッチ感が自分ではとてもおもろいんじゃないかなと思ったせいもある。というかね、写真通りにお店では大抵僕がいつも子どもを抱っこしているので、あながちあの記事は嘘を伝えているわけではないのです。ちなみに僕は自分でおしめも替えるし、ご飯を作って食べさせるし、本を読んで本気で遊んであげて抱っこして寝かしつけるし、まぁそんなこんなで店での僕の仕事というか活動は、ある意味すべて子どもの世話とも繋がっているので、そこのところをなんとなく表せたら・・・という考えもあるにはあった。
まぁ実際に読んだ方がどう感じるかはわからないけども、とにかく取材に関わられた方々、本当にお世話になりました。明後日、27日発売みたいです。
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