2014年7月30日水曜日
フロッタージュ
『DayDreamDays Minoru Hiratani Exhibition 2014.7.28(mon)~8.15(fri)』
今回の展示では印象的なDRAWINGも壁面にディスプレイされています。シュールリアリズムで用いられた、フロッタージュというちょっと面白い技法で描かれたこの画。フロッタージュって僕も知らなかったんですが、例えば表面がでこぼこした下地のところで紙を敷いて、シャーっと鉛筆で塗りつぶすとそれぞれに変わった面白いラインが出ますよね。それを利用して描く技法なのだそうです。だからアーティストである平谷氏は、家じゅうの壁や床なんかを指でさすっては「・・・ふむ、これは面白いラインが出そうじゃて」とつぶやきながら、やおら紙と鉛筆を持ち出す・・・いうわけですね。その図がすでに面白いのですが。フロッタージュで描かれた作品は今回計6枚展示されており、平谷氏自身がうちの店に来て最後のカラーリングなどで仕上げたピッチピチのもの。シュールなんだけどキュートなこの世界観をぜひご自分の目で拝見してほしいですね。※一枚17000円+TAX
2014年7月29日火曜日
“新しきオトコらしさ”
『DayDreamDays Minoru Hiratani Exhibition 2014.7.28(mon)~8.15(fri)』
そもそも自分のなかにいつ頃から“チュニック熱”が帯び出したのか定かではなく。男性が男性らしくかわいく、それはまた女性のかわいさとも違った固有のかわいさで、男性本来の女々しさであるとか無骨な柔らかさであるとかそんなすべてを引き受けつつ、そして結果的にそれを着たときどうしようもなくやっぱり男性的な優しさとかわいさがだだ漏れしてしまう…みたいなこと、つまりは“新しきオトコらしさ”みたいなものを勝手にチュニックに課してるのかもしれません。や、てゆうか単純に男性がチュニック着てるの、好きなんですよね。 まぁ、巧妙にこれまでのマッチョイズムを避けながらもマニッシュな魅力は落とさず外さず、ほらほら、そんじょそこらを歩いてる女子たちのあのえげつないかわいさには負けないんだかんな、特に頑張れ、今や貴重なカルチャー男子!! みたいな妙なノリかもしれません。・・・あ、でも今回のこの3Dの二種のチュニック、Sサイズはもちろん女性でもいけるかもですよ。※17000円+TAX(size S.M.L)
2014年7月28日月曜日
チュニック
『DayDreamDays Minoru Hiratani Exhibition 2014.7.28(mon)~8.15(fri)』
いよいよ展示会初日です。最初はやはりこのチュニックから。そもそも僕が『 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART』というブランド、平谷穣くんというアーティストに出会ったのは、元はといえばこのチュニックのおかげでありまして。数年前、熊本のとあるショップで3Dのチュニックを見つけて、驚きました。こんなに自分のテイストにぴったりなブランドが世にあるのかと。というか、自分が探していたのはチュニックという存在だったんだと。そして店員さんに聞いてみると、なんと宮崎のブランドだと。で、普段はあまりそこまではしないのに、創ってるひとを探し、連絡をとり、会いに行ったというわけです。まだお店を始める、だいぶ以前のことでした。そもそも創り手に会うのはいいことなのか、未だによく分かりません。作品だけ手にして愛していた方が、余計な気持ちが入らず、良い気もするからです。でも穣くんの場合はどうやら特別だったようで、すぐに気が合い、友達になってしまい、いつか何かをしようということになり。・・・というわけで、なにやら運命めいたものを感じつつも、しかも詳しいチュニックの説明は後に譲り、今回の展示会初日を迎えながら、みなさまをお待ちしております。※17000円+TAX(size S.M.L)
2014年7月27日日曜日
『DayDreamDays Minoru Hiratani Exhibition』
『DayDreamDays Minoru Hiratani Exhibition 2014.7.28(mon)~8.15(fri)』
さてさて。写真を見て、日曜の朝からド肝を抜かれた方もいらっしゃると思います。キレッキレのDMが宮崎の平谷穣君から昨日無事届きました(関係者各位にはあわててお送りいたしましたので、みなさん驚かれないでくださいね)。すべてはこのDMでビビビっと来てほしいですね。感じませんか? 日曜の朝からビビビビっと。僕は正直、このDMを見たとき、「モノを創るってすげえな」と感じましたけどね。いや、このDMでさえ販売してもいいんじゃ? ・・・なんて思うのは、全国の平谷穣ファン、いわゆる「ミノラー」あるいは「ミノリスト」だけじゃないはずでございます。そして今日の朝、ご本人と電話で話した所では、裏の素晴らしき、美しき、文字だらけの詰め詰めデザインは“書き手”としての僕への挑戦ということでした。いやー、こういう天上レベルの嬉しさ、どこまでのひとが共有してくれるんでしょうか。そこの旦那さん、分かってくれますか?・・・ということで、いよいよ明日から展示本番です。左の表面に記してあるように、「DOLL DRAWING TUNIC」が今回の展示会では並びます。あ、その他Tシャツもですね。明日はいよいよチュニックが店内に届く模様です。その辺も徐々にポストしていきますんで、よろしくでございます。
2014年7月26日土曜日
絶妙なバランス
今回、展示会のために『 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART』のTシャツも数種入荷しています。このTシャツがねぇ、またかっくいいんです。アートでありながらクールで、どこかしらモードでありながらもロックで。絶妙なバランスを持った平谷穣というアーティストの本質が、実はぽろりと現れているのがこのTシャツなのではないかと密かに思っているのですが、いかがでしょうかね。今回入荷した数種類あるTシャツは一点もののみですので、気になる方はお早めに。ということでクソ暑い中、今日もぼちぼちとお待ちしております。※7500円+TAX
2014年7月25日金曜日
「CHAOS」
そもそも『 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART』というブランドは宮崎のアーティスト平谷穣くんが立ち上げたもの。以前はかの有名な『NUMBER (N)INE』でも展開していたこともあります。彼は洋服や絵画を手がけますが、なかでも異色なのがこのオリジナルのぬいぐるみであり。すべてハンドメイドで、時には生地を染めたり、または脱色をしたりして創っていきます。ぬいぐるみは数パターンあり、基本すべてオーダー制(3万円+TAX)。ハンドメイド、そして創り手が常に変化や進化をしつづける以上、世にふたつと同じものはできませんが、現在の状態を鑑みながら出来る限り近いものを創り出します。ぬいぐるみにはそれぞれ名前が冠せられ、写真のものがひとまず人気の「CHAOS」。・・・「カオス」。まさしく無秩序、大混乱を感じさせるその表情と、パンキッシュなスタイルがたまりませんねぇ。ぜひぜひ現物を見に来られてくださいな。
2014年7月23日水曜日
「てぬぐいぞうり」
ちゃくちゃくと、シコシコと、こせこせと、オリジナルの布草履、作ってます。以前もポストした手ぬぐいブランド『かまわぬ』の端切れを使った布草履。細い端切れがたくさん送られて来るので、それをいろいろとこちらでいい案配な色合いになるよう調節しながら作っていきます。そもそもの『かまわぬ』ファンのお客さまのなかには、たまたま自分のお気に入りの手ぬぐいの端切れが草履に使ってあるのを見つけては雄叫びや悲鳴をあげるパターンもあり、とても嬉しく思うわけであります。実は最近『かまわぬ』さんの店舗でも(代官山・立川・みなとみらい・名古屋店)「てぬぐいぞうり」として販売させていただいており。なんでこんな熊本の片隅にある小さな雑貨屋から東京へ商品が送られてるのかと自分でも不思議なのでありますが、まぁ今後ともお見知り置きを。※2200円+TAX
2014年7月22日火曜日
サイケデリックな
漆の展示会も終わり、ただいま店内はこんな感じ。『 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART』のぬいぐるみとTシャツ、そして絵画が並んでいます。正式な展示は来週からで、現在はプレといった感じでしょうか。ぬいぐるみはすべてサンプルでして、どの展示会もオーダー制・・・なのですが、今回は特別に販売用が並ぶとか並ばないとか。その辺は来週、本番が始まってのお楽しみといったところでしょうか。ただし、Tシャツや絵画は一点ものですので、ご興味の在る方は早めにチェックされた方がよいかと。本チャンが始まるまでぬいぐるみとか『 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART』との出会いなんかをぼちぼちあげていきますので、どうぞよろしくお願いします。ということで、サイケデリックなぬいぐるみに囲まれながら、スペーシィーでグルーヴィーなスティーヴ・ミラーバンドなんぞをかけながら、ぼちぼちとみなさまをお待ちしております。
2014年7月21日月曜日
『wen』
ご存知の方も多いかと思いますが、今回フリーペーパーを作りました。『wen』といいます(ほんとはeの上に点がつきますが)。一緒に創ったのは『viale(ヴィアーレ)』の橋本くん、『Ajouter(アジュテ)』の和田くん、そしてカメラマンの衛藤くん。それぞれがそれぞれのページを担当して創りました。なのですが、僕としてはこれは簡単な所信表明のようなものと考えています(他のみんなは違うかもだけど)。共有意識の表明というか。日々、お店に立つことで内側を見つめながらも、常に外に目を向けることを忘れない。そして外から内側、つまり他の地から自分たちが現在いる熊本という場所を垣間みること。そのことで何かが変わったり面白くなれば、と。とかいいつつね、僕の所はなぜか韓国唐辛子ネタとかホモネタなんかを書いてますけども。フリペは各お店で手に入れることができるので、ぜひゲッチュしてくださいな。さてさて、現在行われている展示会についてはまたぼちぼちご報告いたしますね。よろしくお願いします。
2014年7月20日日曜日
シュール
『漆工藝 宮城壮一郎× 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
はい。漆器の展示最終日ですが、現在店内はこんな感じです。漆器とぬいぐるみが織り混ざってとんでもないことになっています。前回も書きましたが、『3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART』というのは宮崎の平谷穣君が手がけるブランド。彼は洋服だけでなく、ぬいぐるみや絵画もてがけるアーティストであります(漆器のPVに出演していたサングラスの彼です)。漆器の展示を引き継ぐように、3Dの展示が徐々に始まるというわけですね。うーん、粋。うーん、シュール。ひとまず何よりかにより漆器の展示は今日まで。そして本日は宮崎から宮城氏本人が来店するとのウワサ。何時頃かは不明ですが、ご興味の在る方は最終日、齧り付きでお願いします。
2014年7月19日土曜日
「 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART 」
『漆工藝 宮城壮一郎× 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
・・・ええと、突然ですが、というか最初から分かっていたのですが、残り二日の展示会、というか漆器の次の展示会がもう始まりつつあって。「 3D SOFT TEXTURE DECORATIVE CONSTRUCTION ART 」という、怪しくもまばゆい、漆器の宮城くんとの仲の良い、宮崎の洋服のブランド、でもあるがなぜかパンキッシュなぬいぐるみや絵画を手がける、平谷穣君の展示会が始まります。いやー、分かり難いですね。ひとまず、この漆器の展示会を引き継ぐような、いや、のっとったようなDMをご覧ください。そして、ピンッ、と来た方はお店に来てください。明日からその全貌が明らかになりますので・・・。
2014年7月18日金曜日
ナジーム・ハメド
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
さて。今回の展示会もあと3日。ということで、朝からなんですが、漆器に柿ピーを盛ってみました(ちなみに期間限定カレー味)。いやー、なんかざっかけな感じがいいっす。歴史ある漆と、カレー味の柿ピーなんていう、まるであの知る人ぞ知るボクシング王者ナジーム・ハメドがちょいとお寿司をつまんでるかのようなトリッキーだけどパンチ力爆発な絶妙な取り合わせ。なんかね、しゃっちこばらないで、こういうのもありだと思うんですよね。ちなみにこの小皿は販売してなくて、僕が直接宮城くんとこから購入したものですからね。悪しからず。ということで、展示会もカウントダウン。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いします。
2014年7月17日木曜日
ボウズ(ひとりも来ないこと)
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
いよいよ残す所あと数日となりました。『漆工藝 宮城壮一郎 展示会』。この漆器、凛々しい佇まいのせいか、どちらかというと男性に人気かもしれませんね。今回の展示会で男性の方がふらりといらっしゃることも何回かありました。男性が漆を選ぶ姿、いやぁいいですねぇ。もし今回展示会に来れない方もまたやりますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。ということで、今日は通常定休日ですが、展示会中ということもあるので、オープンいたします。ぜひぜひこの機会にいちどご覧になってくださいね。・・・いやぁそれにしても休みないなぁ。定休日で開けてもいつものようにボウズ(ひとりも来ないこと)なのかなぁ。どなたか慰めに来てくださいな。それでは梅雨明けな木曜日、早速ビーチボーイズなんぞを引っ張りだしてきては、みなさまをお待ちしております。※八角皿 13000円+TAX
2014年7月16日水曜日
仕込みの部分
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
動画を観てもらえれば分かりますが、漆を漉す作業を行う宮城くんの映像が流れます。これ、結構貴重だと思います。だって漆扱う映像なんて観たことありますか?いやー、僕は初めてでした。なぜか阪神タイガースのTシャツ、粋なハットで悠々と作業をこなすのですが、普段から作業の格好はこんな感じらしいです。漉す前にヘラで漆をこなすのですが、このヘラも自分で創るらしく。ヘラはしなり具合や厚さなどでたくさん種類があり、漆職人の修行はまずこれを創るところから、なのだとか。飲食なんかもそうですが、出てくる食事、つまり創作の場合は作品のみを見ると、表舞台の煌びやかな部分しか見えません。でもほんとはその奥や裏、あるいは内面で、毎日毎日の仕込みの部分が当たり前に存在するのです。というか、どちらかというとそっちの方が主。僕らは出来上がりしか見て判断しませんが、そのことをもっともっと鑑みるべきだと常々想うのです。
https://www.youtube.com/watch?v=B65hsZdV_0Q&feature=em-upload_owner
2014年7月15日火曜日
ハードコア
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
突然でびっくりしたかもしれませんし、以前アップした動画を観た方はご存知かもしれませんが、彼が今回の展示会の漆器の職人、宮城くんなのです。イエス、ハードコア。イエス、ハーダー・ゼイ・カム。まるで職人に見えないかもしれませんが、沖縄から東京から香川からいろんなところで漆を学んだ淀みなき職人さんであります。ついつい口に出る言葉は女の子なんかのふざけた話題が多めな彼ですが、シャイな性格の裏に実はアツくて濃いクリエイトとアートの血がありありと流れており。実は日々、この世に新たにモノを産み出すことの必然性と必要性、漆という歴史ある芸術の狭間にいる己の在るべき姿、なんぞをとうとうとこんこんと(たぶん)考えているのでは、と思われます。名は体を表す、創り手の姿はおのずと自ら創りしものを表す、なんぞとつぶやきたくなるのでありますね。さぁいよいよ展示会も終盤です。ぼちぼち売れてしまった器もちらほら。みなさま、どうぞお待ちしております。
https://www.youtube.com/watch?v=B65hsZdV_0Q&feature=em-upload_owner
2014年7月14日月曜日
リオネル・メッシ
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
今回の展示会で、自分でも「これは欲しいなぁ・・・」と指をくわえながら見てるのがこの「長皿」。一見、何の変哲も無い板に煌びやかな漆が施してあり、料理を盛るひとの身心を「ツンツン」とくすぐる魅力ある一品。というかね、これはかなり使う側のセンスを試される品だと思うんですよね。こういうの、萌えますねー。僕はなぜかすぐにイカのお刺身が浮かんだんですけど。あ、あとチーズですね。これはもう、何の変哲も無い板、というのがとっても大切なポイントでありまして。人間の浅ましくも小賢しく、だからこそ美しいであろう創作の息吹の気配を巧妙に避けつつも、大事なところで素早いダッシュ&ゴーをかます・・・というまるで今大会のリオネル・メッシのような、未だに子供に勧めるべきか分からぬ悩めるサッカープレイを感じさせてならないのであります。・・・ということで、祭りの余韻冷めやらぬ気持ちを前面に出しつつ、今日もみなさまをお待ちしております。※長皿(大) 8200円+TAX (小)6800円+TAX
2014年7月13日日曜日
「銘々皿」
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
直径が約15センチ、あるいは約13センチくらいの「銘々皿」。色は銅がかった感じと、シルバーがかったものがあります。漆はやはり陶器なんかと比べるとちょっと値が張ってしまうのかもしれませんが、でもぜんぜん普段使いができて、しかも元は木なので軽くて落としても割れないし、もし傷が入ったとしても宮崎のギャラリーに送って漆を塗り直してもらえばいいし・・・とまぁかなり長いおつきあいができる要素満載なのですよね。で、その要素を総じてみると、案外お子さんが使う器としてもいけるのかもしれませんね。贅沢なのかもしれませんが、それでも小さい頃から漆器の良さを知る子供なんて、考えただけで将来が楽しみじゃありませぬか? さて、いよいよ展示会も後半であります。ぶり返して来たかのような強い暴風のなか、久々にニーナ・シモンのCDでも引っ張りだして、みなさまをお待ちしております。※銘々皿(大)8200円+TAX(小)7500円+TAX
2014年7月12日土曜日
小宇宙
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
今回の展示会でもひときわキレッキレに輝いているのがこの大椀。写真ではちと大きさが伝わりにくいかもですが、直径約14センチ、高さ約10センチの、それこそお雑煮なんかを食すのにぴったりな感じの椀。もちろんそういうハレの日チック使いでもいいのですが、僕だったら敢えて日常の丼使いの名手として当番させたいですね。昔っから個人的になぜかお椀にご飯盛るのが好きなんですよね(たぶん、なんとなく『まんが日本昔ばなし』の影響だと思われますが)。例えばほら、頂き物でこしらえるイクラ丼とか、お刺身たくさん買い込んで漬け丼にするとか。はたまたたまにはトンカツあげて卵でとじるとかね。もう今シーズンのマー君並みのピッチングを見せてくれると思うんだけどなぁ(はぁ・・・だのに怪我、とても残念)。こう考えていくだけで、もう椀と丼の小宇宙が広がって仕方ないのですよね。ぜひぜひその小宇宙をご自分の目でいちどご確認になってみてください。 ※大椀 29,800円+TAX (photo:hisatomo.eto)
2014年7月11日金曜日
たまゆら気味に
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
今回の展示会のなかでいちばんリーズナブルな商品である「漆のヘアゴム」。たまゆら気味にしかしながら刹那的にかわゆし。色は緑、クロ、朱、オレンジ、銀。漆という馴染みの浅くみえる素材を、より身近に感じてほしいという宮城氏の心意気がくっきりと表れた一品でもあるかと。というか、こういう作家自身のちょっと遊び心が入ったような、おひとつお土産にいかがですか的な、でも価格のことを考えるといちばん商品として動きやすいかもねという、ある意味入り口として機能しちゃうようなものって、デザインとか企画とかも含めていちばんセンスが出ちゃう気がしてまして。料理で言えば「突出し」みたいな?(なんか違う気もするけど)なんにせよ、その分、難しいと思うんですよ。そういう意味で僕自身はこのヘアゴムを最初見た時に「むむむ、サスガ」と思わず唸ってしまったのですが・・・うーん、みなさまはいかがでしょうか。
※ヘアゴム 2200円+TAX、1500円+TAX
2014年7月10日木曜日
ぼちぼち
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
・・・ええと、無事九州地方を台風が過ぎ去ったようですね。メッシなアルゼンチンも無事勝ちましたし、本来定休日ではありますが、展示会中ということで、ぼちぼちお店を開けたいと思います。台風休暇でお暇な方だとか、木曜定休な方とか、漆器好きな方とか、ひとりぼっちで寂しくて仕方ない方とか、よかったらご来店くださいね。むしむしべたべたする天気のなか、アルゼンチン音響系のひとりであるアレハンドロ・フラノフの音楽でもかけながら、ゆるーくみなさまをお待ちしたいと思います。それではよろしくお願いします。
2014年7月9日水曜日
朱椀
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
宮城氏の創る漆器にはもちろんこんなスタンダードなものもあるんです。同じ朱椀ですが、3つとも形が違いますね。メタリックな感じの器と比べると実は触り心地も違うのです。なんというのかな、ぴたっと手の平に吸い付くような感じ。そのタッチはまるで赤ん坊の肌に触れているかのようでして。これはもうやっぱりお吸い物でしょうねぇ。「お吸い物を作れる男子はモテるのじゃ」とは僕が勝手に料理の師匠と仰いでいる食生活研究家の魚柄仁之助さんの至言ですが、うん、まぁそうかもしれませんね。魚を丸ごと買って来てザクッと捌いて、その骨でもってちょちょいとお吸い物を作ってこんな漆器に盛ろうもんなら、そらカサノバ級(古くてすみません)のモテレベルでしょうて。・・・ほらほら、そこの一人暮らしの青年よ。洋服もいいけど、まずは包丁と漆器を手に入れるのじゃ。※朱椀 6,800円+TAX
2014年7月8日火曜日
固くてこわばった既成概念
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
メタリックな色合いが眩しい「盆」。こちらは直径21.5センチの小サイズ。普通のお盆としてだけでなく、自分だったらデザートとか果物とか、普通に焼いたお肉とか盛っちゃいそうです。それにしても以前ポストした宮崎で撮った動画、観ていただいたでしょうか。もうまるで従来の“職人像”を遥かに覆す宮城くんのお姿。凄いですよねぇ。というか、そもそも職人なんていうものを勝手にイメージ付けちゃってるのはこちら側であって。創られるもの、がすべてであり。固くてこわばった既成概念みたいなものに対し、内側からグニャリとえぐり出すことも創り手の成すべきことかもしれないのでありまして。この漆らしからぬ作品共々、いかに自分から視野を狭めた物の見方をしていたかを僕自身思い知らされたわけであります。というか、工房内でいつもかかってる音楽がちょっと苦手な激ハードコアだったのにもかかわらず、浴びてるとだんだんOKになっていく不可思議さも忘れずに記しておきたい所です。
※盆(小) 11,400円+TAX
2014年7月7日月曜日
「銘々皿」
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
さてさて熊本、昨日からとんでもない大雨になっておりますが、引き続き展示会やってます。独特の技法を使いながら漆器を産み出す宮城氏の作品のなかには、こんな色の器もあるのです。うーん、艶やかに美しい・・・。写真では大きさが伝わりにくいかもですが、直径15センチの「銘々皿」であります。オレンジ、青、銀の3色。来客にちょっとしたお菓子を出すのに使ってもいいし、思い切ってギンギンギラギラにギラついたシメサバなんかを逆盛りしていいかもしれませんねぇ。というか、使わずとも飾って愛でる、という手もありますなぁ。というか、人呼んでご飯食べるとき、これにチーズなんか盛ってだしたらとんでもないことになるだろうなぁ。・・・などなど空想妄想が止まらない魅惑の漆器なのです。それでは今日も晴れない天気も御心もそのままに、ビョークの『ホモジェニック』でも聴きながらみなさまをお待ちしております。
※銘々皿 13,600円+TAX
2014年7月6日日曜日
灯台下暗し
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
そもそも漆ってなんか格調高し、というか、しゃっちこばった、というか、手が掛かる、みたいなイメージがありますよね。特に最後の「手が掛かる」というのは気になるので、創り手の宮城くんに聞いてみたんですが、答えは至極あっさりと「NO」だと。大本の話からすれば、そもそも土台としての木の器がありますわな。それをただただ使っているとやはり劣化がはやくもたないと。だからこそ漆をコーティングすることによって、より末永く使えるようにするわけで。だのに手が掛かって仕方ない、なんていうのは本末転倒だというわけですね。普通に洗って拭いてくれれば問題ナッシンですよ、と。ま、もちろん漆といっても様々な技法があるので一概には言えないかもしれませんが、根本的に頷ける話でじゃないですか。なんか目からウロコというか、灯台下暗しというか、諸行無常というか。ま、とにもかくにも僕らの生活にもっと漆を取り入れてもいいのでは、しかもほらこんなにかっこよくて使い勝手良さげな器もあるし、と日曜日の朝から鑑みるわけであります。※ボール/11800円+TAX(photo:hisatomo.eto)
2014年7月5日土曜日
「・・・んが、か、軽っ!!!」
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
はい。展示会中、ただいま店内はこんな感じです。器屋さん、いや、漆器屋さんですねー。クールで煌びやかな宮城氏の器たちが堂々と、でも慎ましやかに、だがしかし凛々しく並んでおります。一見、重そうに見えるんだけど、実際に持ってみて「・・・んが、か、軽っ!!!」というこのギャップをまずは体験してみてほしいですね。いやいや、そこの奥様、そうお笑いになりますがね。毎日毎日の料理、盛りつけ、洗い、収納、またまた料理、盛りつけ、洗い、収納ってなるとね、案外と器の重さって大切じゃないですか。そのことは奥様がいちばんご存知のことかと。汁碗だけじゃなくて、盛鉢やらもあるので、普通のお皿としてもずぅっと重宝するはずですのよ。ぜひぜひ、いちど拝見してもらいたいものです。ということで、なにかを吹っ切りたいようなこんな日にはガンズ&ローゼズの黄色の方でも聴きながらみなさまをお待ちしております。
2014年7月4日金曜日
動画
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
漆の展示会初日。初の試みとして動画をアップいたします。いつもDMを撮影してもらっている“呑み友・久朋”ことカメラマンのえとうくんと一緒に創りました。なぜわざわざ動画を創ったのかといえば、単純にそうしないと伝わらないことがあったから。漆職人の宮城くんは従来の職人像とはうってかわった感じのストリート系の匂いのする人。そのギャップを伝えたかったのがひとつ。しかも彼は宮崎で『GALLERY INDIVIDUAL』という工房兼ギャラリーを運営していますが、そこがもうすんばらしくコンセプチュアル。「CRAFTJUNKIEZ(クラフトジャンキーズ)」なんていう尖ったクリエーター集団を率い、まるで牢屋みたいなドアとかニューヨーク郊外のスラムチックな塗装の倉庫なんかを創ってたり。まぁその辺は観てもらえば分かると思います。なんせ初の試みなので、みなさまがちゃんと観れればいいのですが。そうすれば僕とえとうくんがビジネスホテルの人にホモに間違えながらも、わざわざ泊まりで宮崎まで行った甲斐があるというものです。・・・あ、それと中盤あたりから爆音で美しいノイズが降ってきますから、職場で観る方はお気をつけください(そんな人いないか)。それでは展示会初日、お待ちしております。
2014年7月3日木曜日
漆工藝 宮城壮一郎 展示会
『漆工藝 宮城壮一郎 展示会 2014 7.4(fri)-7.20(sun) 』
さて。今日は定休日なのですが、明日からまたまた新たな展示会を行います。今度は・・・「漆器」です。うん、「うるし」ですね。なかなか僕自身馴染みの少ないものだったのですが、宮崎の地ですんばらしい漆器を創り出す、若き職人に出会いました。オリジナルの技法を使ったその漆器はまるで漆器に見えません。お値段も目ん玉飛び出ません。でもそこには漆という文化をしっかりと後世に残しながら、さらにその先をも見据えたはっきりとしたビジョンが感じられるのです。・・・とまぁいくら言葉を並べてもこればっかりはその目で見てみないと、実際に触れてみないとわからないと思います。なので、ぜひぜひいちどお越しください。んで、実は今回、展示会に伴ってちょっと新たな試みをしてみたんですよね。ふふん。明日、初日ということでそれをアップしますんで、少しだけ楽しみにしといてくださいね。それでは今日は休日、しかも雨ということで、かったるくてシビレるslackのラップでも聴きながら売り場の入れ替えをいたします。みなさまも良き一日を。(photo:hisatomo.eto)
2014年7月2日水曜日
展示会最終日
『Mandrake Umbrella Exhibition 2014 6.20(fri)-7.2(wed) 』
本日、展示会最終日です。来ていただいたみなさま、来たかったけれど行けずにこのポストをいつも見ていただいた方々、ありがとうございました。特に購入していただいた方々は僭越ながらも、どこかしら自分のセンスと共鳴する方ばかりのような気がします。それは店主として本当に嬉しいことです。正直、展示会といっても集客人数はそれほどでもありません。ただ、そういうセンスの共鳴、みたいなことはとても数値化できるものではないのです。Facebookの閲覧数や集客がいくらカウンターされたとしても、お互いの心持ちの熱の上がり具合は見えません。でもお会いして、感じることはできます。自分はそこにこそヨロコビを感じる人間なので、その熱を今後も大切にしたいと思っています。・・・で、最終日なのですが、実はまたまた今週金曜から新たな展示会を行うのですよ。ふふん。近々告知しますが、これまた熱が5度は上がりますよー。僕が絶対保証します。ということで、最終日の今日は濡れまくったアル・グリーンの歌声でも聴きながら、みなさまをお待ちしたいと思います。よろしくお願いします。
2014年7月1日火曜日
“波待ち”
『Mandrake Umbrella Exhibition 2014 6.20(fri)-7.2(wed) 』
さて、今回の展示会も残すところ今日と明日の二日。いやぁ早いですねー。大抵展示会って二週間くらいの期間が多いのですが、これが長いのか短いのか、足りてるか足りてないのか、どうもイマイチよく分かりません。すべからく現代人は忙しいので、行きたくても行けなかったという方もいつだって多く。展示会が終わってご来店されて「・・・あれ、もうないんですか?」という方も必ずいらっしゃいます。でもまぁ生きてれば、無理に抗うことをせずとも必ず向こうからやってくるタイミングというものがあるものでして。そんな出会いを待ち続ける“波待ち”こそが人生かもよ、と最近浪速節的に思うのですね。もし今回来ることができなかった方も、きっと来年もやると思いますので、そんなにめげないでくださいな。ということで、ワールドカップで善戦したアルジェリアを祝福するべく、アフリカのアマドゥ&マリアムの音楽でもかけながら、みなさまをお待ちしております。
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