2014年5月31日土曜日
フィードバックする感情
おかげさまで好評な天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんの器。アップしようと思っていた、焼酎にピッタリのカップ(楕円なデザインが握り心地抜群だった)もソールドしましたし、この深めな鉢もひとつは売れてしまいました。「とにかく、この器でキンキンに冷やした素麺を食べたいのよ」とそのお客様はおっしゃっていましたが・・・うーん、なるほど、たしかにメタリックな色合いがキンキン度合いをアップしてくれそうな感じ。それにしても、この独特の色合いと雰囲気を「いいよねぇ」と共感してくれる方が多くて、正直メチャクチャ嬉しいです。というのは、金澤さんの作品といっても、この色合いばかりではなくて、もっと普通っぽい白もあったのですが、自分の好みをずる剥け丸出し気味に、敢えてリスキー&トリッキーに仕入れたというわけで。この共感とフィードバックする感情こそ、この仕事の一番のヨロコビと推進力であるぞな、と改めて思う今日この頃です。
2014年5月30日金曜日
小鍋じたて
ちょうど鍋を囲んだときの取り皿なんぞにぴったりな『陶丘工房(とうきゅうこうぼう)』の器。案外とこのサイズを探されている方も多いんじゃないかと。相変わらずの「陶丘イエロー」は眩しく輝き、見た目よりもはるかに軽い持ち具合はがぜんキイプ。なんかね、そもそも鍋を囲むとき、取り皿がそれぞれ違うとどうもしっくりこないんです。やっぱ、同じ鍋囲むなら、できれば取り皿も同じがいいなぁ。しかも大勢でドバッと材料入れて、煮え具合もごちゃまぜな「寄せ鍋」よか、多くて3人くらいでゆっくり愉しむような、小鍋じたての「常夜鍋」(詳しくは池波正太郎先生の書籍を)みたいなのが個人的に好みなんで、尚更ですね。・・・うん、今日は浅蜊と大根あたりの鍋にしよっと。
2014年5月28日水曜日
半ズボン?
「・・・だいたいさ、おれらパーカー着てっけど、この時期って何着たら良いかわかんなくね? 」
「昼はあちーし夜はさみーし。昼から半ズボン履いててそんまま夜にチャリ乗ったら寒くて寒くて」
「や、さっすがに半ズボンってまだ早くね? ・・・てか、半ズボンって言い方古くね?」
「ちげぇよ。でも、なんかショーツとか言いたくなくね? 下着のパンツと混同するっしょ?」
「しねぇよ。それ、お前だけじゃね? とにかくそれ、コールテンくらい言い方古いっしょ?」
「なにそれ? コールテンってなんか食べ物みたいじゃね?」
「バッカじゃね? コーデュロイの古い呼び名っしょ?」
「ん? それ、バンドじゃね?」
「 ・・・誰も分からないっしょ?」
「てか、そもそもおれらズボン履いてなくね?」
・・・はい。 ということで『ポケファス』バッチとともに、今日も保田窪と長嶺のハザマでお待ちしております。
2014年5月27日火曜日
ブロンズカップ
抹茶が至極なまでに映えそうな天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんが創るブロンズカップ。や、もちろん産まれてこの方お茶なんて点てたこともありませんし、そもそも世に出回る「抹茶味」って苦手なんですけどね。でもこのつるりとした肉感的なフォルムといい、メタリックな色合いといい、こりゃ抹茶グリーンが似合いそうなだな、と。磁器ならではの薄くて繊細な口触りも良し。すっぽりと手に収まる程よい大きさもなお良し。というか、こういうカップでさらりとした口当たりの日本酒を呑ませてくれるお店はないかなぁ。誰かやりません?・・・なんて、朝からまたまたすみません。ということで、本日もいってらっしゃいませ。
2014年5月26日月曜日
子ツバメ
たまには紙もの、でも。前回入荷時にすぐに売れて無くなってしまった『倉敷意匠計画室』の「トビダストリー」シリーズ。宮崎出身のイラストレーター、ユカワ アツコさんが描いた鳥をモチーフにした、開くとバサバサッと文字通り鳥が飛び出す仕組みのカード。いろんな種類があるなかで、写真はツバメ。「トビダストリー」なんて、もうネーミングからしてヤバいんですが、ピーチクパーチク泣いてる子ツバメたちのかわいさもかんなりヤバいわけで。そして、そんな子ツバメのために空へ飛び出す親ツバメの勇ましさよ。珍しい鳥では無く、敢えてツバメとかスズメとか、その辺に飛んでる鳥を取り上げるセンスもさすがですな。僕が大好きな蕎麦屋には、なぜかフナとかハヤなんかのなんの変哲もない川魚が観賞用として水槽に入れてありますが、なぜかそのことを強く想いだす、雨の月曜日なのです。
2014年5月25日日曜日
“懐深し”な器
白・・・というのか、うっすらと柔らく青みがかった発色がとっても美しい、福岡の『羅以音窯(らいおんがま)』の四角鉢。ここはご夫婦で器を創られますが、こちらは奥さまの江口香澄さんの作品。だからなのか、膨よかで優しく、包み込むようなラインが印象的で、どこかちょっと母性みたいなのを感じさせるような器。であるからなのか、いつだかに母親が作ってくれた、じゃがいもやにんじんがごろごろ入った、甘くもなく辛くもないトロリと懐かしいあのカレーをこの器で食べる画を勝手に頭に浮かべてしまいます。あとは肉じゃがなんかもほっこりした感じでいいかもなぁ。あ、あと、小さめに切ったサンドイッチを盛ってみてもいいかも。なんか総じて、家庭的な何かを感じさせる“懐深し”な器なのです。
2014年5月24日土曜日
手相犬
朝っぱらから犬が「ほいっ」と手を出してたら、そらフツー、「お手」と思うのが人の情というもの。んが、よーく見てください。ほらほら、「ぷにゅぷにゅ」とした肉球(でいいのかなこれは)が見えてるでしょう。・・・そうなんです。実は彼は手相を見てもらおうとしてる、いわゆる『ポケファス』の「手相犬」なんです。やはり自分の運命を占ってもらってるからか、ちょっと、なんかこう、気難しい心配げな表情をしているのもポイントかと(以前ポストしたクラッカー犬の表情とぜひ比べてみてくださいな)。ま、相変わらず特有の「イヌ臭」は弱冠否めなせんが、そこはそこでご愛嬌。やっぱり、決して噛み付かないかわいいヤツなんで、どうぞ末永く可愛がっておくんなまし。
2014年5月23日金曜日
小鉢選び
「なにせ、小鉢が好きなもので・・・」なんて書くと、どこかの雑誌のタイトルみたいですが、まぁしょうがないです、なにを隠そう小鉢が好きなのでね。しっかし小鉢ってやつは、ちゃーんと料理をするようになってからこそ、ほしくなるシロモノですな。なにはなくともまず小鉢を買おう、なんてひとはあまりいないでしょう。やっぱまずはカレー皿とかご飯茶碗とか、大物マストなヤツから揃えていって、そんでもってほうれんそうの胡麻和えとかきんぴらとかをシブく作ったりしては“ちょこん”と健気に盛る、と。そういう意味で小鉢というものは「料理の成熟の証」なのかもしれませんねぇ。んー、だからでしょうか、ひとのおうちにご飯を御呼ばれして行って、小鉢選びに力が入ってるだけで「・・・むむむ、こやつデキるな」なんて勝手に思っちゃうんですよ。天草は『陶丘工房(とうきゅうこうぼう)』のこーんなかわいい小鉢がすっと出て来たら、「・・・むむむ、こやつ」ってそりゃ思うでしょうに。
2014年5月21日水曜日
ラーヴ・シュプリーム
この純黒の凛としたボウルをぼんやりと眺めているうちに「・・・ああモノの素晴らしさやその想いを伝えるのはなんと難しくて虚しい」とぼんやりと思ってしまい、これはいけない、何かに従うしかないと思って目を瞑ってみたところ、無性にコルトレーンの『至上の愛』が聴きたくなりまして。まるで宗教の不可思議さをなんとか数字化・数値化しようとしたかのような、あの奇妙な熱と冷静さを持った音楽を。天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんのこの器を決して安易にコルトレーンの音楽に喩えているわけではないのだけれど、繊細にして大胆、おおらかというよりかはどこかセンシィティヴでナイーヴな印象のある作品であることは確かであり。そしてきっとその胸の奥にひっそりと渦巻いているであろう、狂気でマッドな創造的世界を想像していると、やっぱりあのスピリチュアルな旋律が脳裏によぎって仕方ないのです。・・・ラーヴ・シュプリーム。
2014年5月20日火曜日
“サムシング”
まさに“入魂の”という形容が相応しい、福岡は『羅以音窯(らいおんがま)』の花三島プレート。全体的に大きすぎず、そして小さすぎず、まさにワンプレートに最適なその大きさと、持ちやすく運びやすいその絶妙な縁の幅。さまざまな器や皿を集めてみても、結局、日々思わず手が伸びるのは好みや用途や値段さえも越えた“何か”。所謂その“サムシング”こそが、器にとって実は大切であり、生涯もってそのクエッションが解けるかも正直自信はないのです。そうではあるのですが、この呪術的とも思える花模様を眺めていると、もうすでに自分のなかに「ガパオ」やら「カオマンガイ」やら「ジャンバラヤ(ってこれまだ作ったこともないけれども)」なんていう魅惑求心的エキゾチカル料理を存分に作り盛っては搔っ食らいたい衝動に駆られて困るのであります。
2014年5月19日月曜日
「安打製造機ハリさん」
やはりお店を少しでも続けていけば、それなりの定番商品と言うか、間違いナッシンなものというか、まぁひとことでいえば明らかに「動きやすい商品」というものが出てくるのでありまして。まぁそんな言ってみれば「安打製造機ハリさん(張本勲)」のような眩しい存在のひとつがこの『陶丘工房(とうきゅうこうぼう)』のフリーカップかな、と。ちょい多めなコーヒーや焼酎に程よい大きさ、見た目よりかは遥かに軽い持ち心地、“陶丘イエロー”のワンポイントの心地よいフックとド安定のグリップ感、そして何より2000円というアッチョンブリケなリーズナブルプライス。“毎日使うものだから、なんでもいいや”なんていう、少しばかり安易でなげやり・やりにげな日常から、ちょっとずつでも抜け出さんと、んじゃあ手仕事な器を少しずつでも揃えようか、と思っているあなたには最適な一品かと思われます。
2014年5月18日日曜日
「イヌ臭」
さらなる神聖な日曜日の朝。今日は朝から近所で何回も「バンバンバン!!!」と爆竹音が。こりゃあいたるところで運動会でしょうなぁ。決してそれにかけるわけではありませんが、クラッカーを「バン!!」と鳴らす『ポケファス』バッチの「お祝いイヌ」でもポストしましょうか。ほらほら、普段おとなしめな彼も真っ赤な口を開け、ガオガオ顔でクラッシュしてますんでね。こう見えて小さい頃から飼い主にはかわいがられているようでして、案外と毛並みも艶もよく、ま、特有の「イヌ臭」は弱冠否めなせんが、そこはそこでご愛嬌。決して噛み付かないかわいいヤツなんで、どうぞ末永く可愛がっておくんなまし。
2014年5月17日土曜日
チアフル&ハッピーワンダフル
コホン、コホン。神聖なる土曜日の朝、みなさまいかがお目覚めでしょうか。えーと、全国の・・・いやいや一部の『ポケファス』ファンのみなさまにお伝えします。ようやく追加注文した『ポケファス』バッチたちが大量に入ってきましたのでここにお知らせいたします。最近、熊本のストリートでもちらほらフックしているひとを見かけるというウワサのこのバッチですが(ほんとかな)、実はいままで入荷したことのない子たちもいくつかありますので(例えば写真のピンキーなクマなんかもお初ですね)、それも含めてたまーにポストしていこうと思っています。ひとまずはチアフル&ハッピーワンダフルなクマとネコに手を繋いでボンボンを振ってもらいつつ、みなさまの週末が良きものになるよう祝っていただいてるところです。それでは今日も保田窪と長嶺のハザマでお待ちしております。
クリスティーナ・リッチ
ぽってりとした肉感的なフォルム。そうでありながら、あくまでラインはシャープで野暮ったくなく。握った感じも線が細いかと思いきや、案外と骨太くしっかりとしていて機能的。キュートでありながらコケテッシュ、インテリジェントでありながらエロティック。いってみれば、それはまるでクリスティーナ・リッチを思わせるかのような・・・天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんの2種の急須。酒器もいいけれど、急須を始めとする茶器もやっぱり気になるわけでして。実はうちのお店でも急須を探されている方がよくいらっしゃったのですが、なかなか納得のいくものと出会えなくて。今回ついに入荷したというわけです。「茶器と酒器を見れば創り手の力量が分かる」・・・というのは、僕がいま勝手にでっち上げた格言ですが、そう言いたくなるくらいに美しい美しい急須でなのであります。
2014年5月14日水曜日
“たまゆら具合”
・・・前回の“酒器への想い”の続き。小皿かと見せかけ、実はこれは曲がりなりにも「盃」。福岡は『羅以音窯』の江口誠基さん作の平盃であります。写真では分かりづらいかもしれませんが、大きさは手の平サイズで、持ちやすいよう緩やかに彎曲がかった形をしています。気になる底面はというと、思わず目を細めたくなるような繊細な手仕事が施された花模様があしらってあり。お酒が注がれた時の“たまゆら具合”はたまらないでしょうなぁ。こりゃあひとり酒器の底を眺めながら呑む、いわゆる「酒器底呑み」には堪らない一品かと。しっかし、こんな品のある盃を手に「ささ、一献」「トクトクトク・・・おぅっとと。・・・ツィー(©太田和彦)。ふぅう」なーんてやってると、そりゃもうあの傾奇者前田慶次みたいな気分になってきますよね。「・・・人は日に米は三合 畳は一畳あれば十分 そんなことより一献くれまいか?」。
2014年5月13日火曜日
酒器の底
朝っぱらからでナンですが、酒吞みの常として、“酒器への想い”というものがありまして。得てして日本酒が好きなひとは酒器を見る目付きがどうにも血走り気味。例えばそう量が呑めないひとでも、いやそうだからこそ、きちんと気にいった器で少しのお酒とその時間を愉しみたい、とかね。自分も日本酒は好きで、片口とか杯とかの酒器も好きなのですが、大切なのはなぜか「酒器の底」だったりするんです。器に透明な液体が入ったとき、どういう具合にお酒が佇んで、どんな画になるのか。そしてそれを見てどんな表情で何を想うのか。大抵酒を飲みながら、酒器の底をぼんやりと眺めることが多いので、それが気になるというわけで。「酒器の底を眺めるその目付きは、きっと釣り師が川底を眺めるような目付きで・・・」なーんてカッコつけるわけですが、ま、ほんとはただだらだら呑んでるだけでして。天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんのシルバーの片口。これはもう、いい案配にお酒が「煌めいてくれる」のではないかと思うのですが、どうでしょうねぇ。
2014年5月12日月曜日
「ブロンズ」
「ブロンズ」と名付けられた、天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんの一連の作品。これは直径が20センチくらいの皿でして、素材は磁器ながら、ロクロによって創られるため、ひとつひとつそれぞれの表情が微妙に違うのです。メタリックな色合いとちょっとザラついた肌合い、その涼やかな佇まいから、一見手仕事というよりかはファクトリーものかと見間違う、そのクールな雰囲気がたまらない感じ。手に取った時のシャープで繊細な軽やかさも磁器ならではかと。何を盛るかはもちろんその人次第ですが、僕ならトローリと煮込んだ、ちょっとギラついたデミグラスソースなんぞを盛ってみたいですね。・・・あ、もしくは生命力溢れる真っ赤なトマトを器ごとキンキンに冷やして盛るとか。いずれにせよ、とっても創造力やイメージを掻き立てられる不思議な器だなぁとしみじみ思うわけです。
2014年5月11日日曜日
センシィティヴな一輪差し
天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんの作品と初めて出会ったのは、昨年島田美術館で行われた展示会でのこと。『丸尾焼』にはご子息が三人いらしてみなさん器作りをされますが、その合同展があったのです。『SUPER MARUO BROTHERS』と題された、もちろんあのゲームキャラとかけた、一見おちゃらけた感じのDM&タイトルでしたが、内容はといえば、かなり若くて尖った感性がビンビンに感じられる素晴らしい展示で。なかでも次男の宏紀さんの作品にはどうも個人的に「くる」ものがあったようで、気になって手に取る作品はすべて宏紀さんの作品でした。例えば、このまあるくてゴツゴツとどこかユーモラスで、でも真摯に胸を撃ってくるようなセンシィティヴな一輪差しを眺めてみるに、あるひとつのワクからこぼれ出るようなこのひと独自のセンスを感じずにはいられないのです。ほらほら、この橙色の深くて神妙な色合いといったら・・・。
2014年5月10日土曜日
ニューカマー
展示会が終わって、ざっと店内はこんな感じになってます。・・・はい、もうほとんど「器屋さん」ですね。ショール屋さんから器屋さんに変更です。器としては、これまでもお取り扱いをさせてもらっていた福岡の『羅以音窯(らいおんがま)』、熊本は天草の『陶丘工房(とうきゅうこうぼう』の新作が入荷しています。そして今回から期待の新星、ニューカマーの登場でありまして。天草は『丸尾焼』の金澤宏紀さんの作品をドガンと入荷して、写真のようにメインテーブルに配置させていただいております。うーん、もうこれがですね、これまでうちのお店の商品を気に入っていただいた方であれば、まず喜んでもらえる作品間違いなしでありまして。すんばらしくソリッドで、ほとばしる感性万歳!! みたいな感じなんですよ。新入荷のそれぞれの器は少しずつポストしていきますので、器好きの方は楽しみにしていてください。それでは今日も保田窪と長嶺のハザマでお待ちしております。
2014年5月9日金曜日
こけしのぽち袋
実は『倉敷意匠計画室』の商品が多数再入荷してます。まずは前回入荷後即ソールドになった、この「こけしのぽち袋」。『倉敷意匠計画室』といえば、数々のこけし商品を手がける“こけしマイスター”なブランドとして知られるわけですが、なかでもこのぽち袋はデザインや仕掛けが秀逸も秀逸。ぽち袋の中紙の差し込む向きによって、二種のこけしの表情が愉しめるなんていうお茶目なもの。かたやキュートというのかニヒルというのかまぁとにかく目を開いた状態と、かたやメルヘン乙女チックなまさしく「マジでKissする5秒前」(by 広末)的な目をつぶった表情と。自らがこけしマニアでもあり、幾冊のこけし関連書を執筆しているという、デザインユニット「COCHAE(コチャエ)」と『倉敷意匠』が創り出したこのぽち袋。お値段は2枚入りで388円となります。
2014年5月6日火曜日
「そして父になる」
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
連休最終日、展示会も本日が千秋楽。今回の展示会でお世話になったすべての方々、ご来店されたお客さま、本当にありがとうございました。ご来店されたお客さまのなかには、玉木さんのサイトから知って、わざわざ来られた方もいらっしゃたりと、店主冥利に尽きる感じでありました。今回はDMに自らしゃしゃり出たりなかなか愉しかったのですが(もちろんこのデザインは映画『そして父になる』へのオマージュで。・・・って気づきませんよね)昨年冬の取り扱いとは違って、もっと多角的にこのブランドの素晴らしさを少しは伝える事ができた気もしています。・・・いや、とゆーか、まだぜんぜん伝え足りていないので、今後もここの展示会は撃たせてもらうと思います。えーと、兎に角、本日をもって兵庫県西脇市にある玉木ギャラリーに帰ってしまう商品多数です。本日も20時までやっていますので、どうぞ一目見に来てあげてください。ありがとうございました。
(photo:hisatomo.eto)
2014年5月5日月曜日
「母なる証明」
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
タルンパンツとともに今回の展示会で好評だったのが、この「suton-T」です(「だった」ってもう過去になってますが、展示会はまだあと2日ありますからね)。カラーバリエーションもかなりあるので年齢を選ばず、豊富な配色からそれぞれのセンスに合わせたものをチョイスできるこの嬉しき歓び。今回の展示会中でも様々な年齢の女性が買っていかれたことが、このシャツの本質と魅力を十分に表しているかと。そして写真を見れば誰もが分かる、「suton-T」と玉木ショールとの素晴らしき相性の良さ。例えてみれば、ワインとチーズという定番の組み合わせというより、敢えてワインに原材料であるぶどうを出会わせたときのスマイリー・スマイルなマッチング感。これぞ「母なる証明」。この絶妙なハーモニーをぜひとも一度あなたに味わってみてほしいのです。
2014年5月4日日曜日
“ショッキング・ブルー”
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
さてさて。時間というのはほんとに「あ」っという間のもの。早くも今回の展示会は残すところあと3日となりました。満員御礼、札止め、飛び交う座布団・・・というわけにはいきませんが、みなさまのご好意によって、あるいは手伝っていただいた方々のご協力にによって、ちゃーんと届いてるお客さまには届いているな、という感じでしょうか。ほんとに嬉しいかぎりです。・・・ということで、調子こきつつ残り3日のために、ショールとタルンパンツを追加で最終アタック入荷。特にタルンパンツは今回の展示会で男女ともに好評で、例えばこんな感じのブルーにキラーなピンクのライン、所謂“ショッキング・ブルー”なパンツでヴィーナス気分を気取るのもまたいいかと。そんな感じでひとりでも多くの”タマキスト”が増えるのを楽しみにしています。それではみなさま、今日も保田窪と長嶺のハザマにて気長にお待ちしております。
2014年5月3日土曜日
ノンフィク
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
女「・・・ねぇ、こっちのショールとそっちのショール、なにか感じが違わない?」
男「うん。だって、そっちは60年代のいちばん古い織り機で織られた「オンリーワン」って呼ばれるものらしいよ。ほら、こっちのショールに比べると織り目がめちゃめちゃ密で細かいでしょ」
女「ほんとだ。巻いててふかふかしてて気持ちいいのよ」
男「あまりに古い織り機だから、付きっきりで作業しなきゃいけなくて、しかもまったく数ができないんだって。こっちのショールはもうすこし新しい80年代くらいの織り機を使ってるんだよね。機械は機械なのに、こんなにも違いが出るなんて、ほんと面白いよね」
女「ああ、それが『玉木新雌 』のショールが“手編みに近いショール”って言われる所以なのね」
男「イエス。というわけさ」
・・・はい、カット。というわけで、この会話はフィクションですが、内容はノンフィクですので、どうぞよろしくお願いします。みなさま今日もお待ちしております。
2014年5月2日金曜日
玉木新雌とファストファッション
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
・・・どうしても『玉木新雌とファストファッション』みたいなことを考えたくなるんです。かたや織りからタグ付けまですべて自社で行う家内制手工業。かたやきっとどこかの近くて遠い国で、きっとどこかの誰かにあり得ぬ負荷とストレスをかけてどうにか安く生産されるものと。僕もファストを全否定するものではありませんが、せめてひとが、特に若いひとが、どうやって玉木さんの製品が創られ、そしてなぜその価格設定なのか、逆になぜファストがあんなにもブラックボックス気味に驚くほど安いのか。そこをいちど考えてほしいのです。玉木さんのショールや服は言って見れば、生産者の名前や育て方がはっきりと明記され、丁寧に栽培された野菜や果物のようなもの。僕らの世界はもはや単純ではなく、こんがりにこんがらがっており。今着ている服や、今日食べようとしているその食べ物だって、誰が苦労してどんな汗が流れて、そこに届けられたかも分からないのです。僕がこんなにも玉木ブランドに惹かれるのは、自社でできることをすべてやる、というすごく単純で、だけど、なかなか誰も出来ない方法を使いながら、そんな大切なことを改めて考えさせてくれるからかもしれません。
(photo:hisatomo.eto)
2014年5月1日木曜日
ソー・マニュファクチュアル
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
玉木ファクトリー内にある織り機の横には、必ずこのように毎回毎回配色された糸群があります。ショールやパンツ、シャツなどを形作って彩る、すべて玉木さんの直感とインスピレーションによって配色された糸の連なり。ひとロール織っては、毎回毎回配色を替えていくわけです。僕はこの単純であまりに原始的な方法を最初見た時にほんとに驚愕しました。なんというか、そりゃこの方法はきっと誰にでも思いつくかもしれないけれど、手間と時間を考えたら、実際やる人っていないんじゃないか。今回の展示会に届けられたすべての作品は、このローテクといえばローテクな、ソー・マニュファクチュアルなやり方によって創られているのです。・・・というわけで、普段木曜は定休日ですが、展示会中ということで本日オープンします。ですが、18時までとさせていただきます。みなさま、お待ちしております。
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