「ブロンズ」と名付けられた、天草『丸尾焼』の金澤宏紀さんの一連の作品。これは直径が20センチくらいの皿でして、素材は磁器ながら、ロクロによって創られるため、ひとつひとつそれぞれの表情が微妙に違うのです。メタリックな色合いとちょっとザラついた肌合い、その涼やかな佇まいから、一見手仕事というよりかはファクトリーものかと見間違う、そのクールな雰囲気がたまらない感じ。手に取った時のシャープで繊細な軽やかさも磁器ならではかと。何を盛るかはもちろんその人次第ですが、僕ならトローリと煮込んだ、ちょっとギラついたデミグラスソースなんぞを盛ってみたいですね。・・・あ、もしくは生命力溢れる真っ赤なトマトを器ごとキンキンに冷やして盛るとか。いずれにせよ、とっても創造力やイメージを掻き立てられる不思議な器だなぁとしみじみ思うわけです。
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