2014年5月20日火曜日

“サムシング”



 まさに“入魂の”という形容が相応しい、福岡は『羅以音窯(らいおんがま)』の花三島プレート。全体的に大きすぎず、そして小さすぎず、まさにワンプレートに最適なその大きさと、持ちやすく運びやすいその絶妙な縁の幅。さまざまな器や皿を集めてみても、結局、日々思わず手が伸びるのは好みや用途や値段さえも越えた“何か”。所謂その“サムシング”こそが、器にとって実は大切であり、生涯もってそのクエッションが解けるかも正直自信はないのです。そうではあるのですが、この呪術的とも思える花模様を眺めていると、もうすでに自分のなかに「ガパオ」やら「カオマンガイ」やら「ジャンバラヤ(ってこれまだ作ったこともないけれども)」なんていう魅惑求心的エキゾチカル料理を存分に作り盛っては搔っ食らいたい衝動に駆られて困るのであります。

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