2014年4月30日水曜日
在りし日の
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌』のバッグ。両側共に生地の表情が変えてあり、やっぱりそこも自由。二重構造でしっかりしてて、しかも内側には、ケータイや財布なんかがちゃっかりきっかりと入りそうな便利ポケが両サイドについている鉄壁の機能性。ななめにかければ、まるで10年以上は寄り添った愛犬のごとくやさしくぴったりと、だがしかし決してある一線は越えない堅実な忠誠心を全うするパートナーぶりを十二分に発揮。まさしく“クリエーターズ・クリエーター”な『玉木新雌』を表す一品かと。ショール、パンツ、バッグとスリーピース・セットしたときのメロディアスな鮮明ぶりと鋼のようなマッシヴグルーヴ感。それはいってみれば在りし日のブランキーか“ロンバケ・PHILOSOPHY”なベンフォールズか。「そしたらベンジー、あたしを玉木バッグで殴って、なんだかどこかからガソリンの香りがしてきたから」。・・・アイニクの冷たい雨模様でこんな感じの文章になってますが、折り返しな展示会、本日もお待ちしております。
(only one ojami bag 19000円+TAX)
2014年4月29日火曜日
“ふかさわ”
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌』の定番商品、「roots shawl」。大きさはbigとmiddleがあり、価格は12000円+TAXと6000円+TAX。素材はコットン100パーセントで、ヴィンテージの織り機で創られているので、手触り肌触りもふかふかさわさわの“ふかさわ”。こういう白い感じのショールを、敢えて白いシャツに重ねて巻き巻きしながら、涼やかにたゆたうのもまたよろしいかと。しかもこれからの季節、あの恐ろしくも決して逃れられないキラー&ダウナーな“クーラー前線”から我が身を守るためにも、このショールは必須なのであります。・・・そもそもショールなんてものを巻いたり羽織ったりする文化がある国っていうのは、基本的に暑い国が多いのだとか。もちろんそれは危険な紫外線の防止でしょうが、あのギラギラな太陽光線から身を守らんとする昔からの知恵なんでしょうね。
2014年4月28日月曜日
“自由の感覚”
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
・・・なんだか彼はひとりこころ細そうだった。この世界でひとりで生き抜いていくには、なによりもまず孤独とせつなさを味方に付け、そしてそのふたつを深く均等に愛さなければならないと母から習ったばかりだったが、少年にはまだその全体像がうまく掴めない。でもおぼろげながら彼には”自由の感覚“だけは掴めていた。その自覚だけはぼんやりと、あった。“自由の感覚”は握った途端に途切れ、覚えた途端に消え去り、それはまるでトカゲの尻尾のようだったが、でもしかし「それ」をいったん纏(まと)いさえすれば、不思議と感覚が蘇る。いわば「それ」は、自由という開かれた世界に対する、彼のなかの最大の導き手だった。何者に捕われる事もなく、無心になって自由という海を泳ぎ遊ぶ事ができる歓び。男も女もなく、前も後ろもない、その自由な世界。彼はふと、纏っているものを眺めてみた。そこには印象的な菱形のロゴ、そして「tamaki niime」と記してあった。・・・とか。さてさて。展示会もそろそろ折り返し地点。本日もお待ちしております。
(photo:hisatomo.eto)
2014年4月27日日曜日
天気読み
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
熊本、降水確率40パーセント。展示会中のSundayです。玉木ショール、今年一押しのプリントもの、多数あります。ちょっとニューウェーヴがかったフリーキーな感じがたまりません。ショートパンツなんかと合わせるとなんかいいかも、なんていま書いてて突然啓示的に思いました。サイズはbigとmiddleとあり。・・・さて。よく聞かれる質問ですが、今回の展示中のものは基本すべて委託のものです。なので、展示会終了とともに無くなってしまいます(ま、少しは残す可能性もありますが)。ですので、出会った途端、瞬間、愛こそすべて。オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ。そう。人生とはラヴリーなほどにはかなく、オンリー・ロンリー気味にせつなく、あっという間に梅雨突入の天気読みなのです。もちろん、お取り置きなんかもできますので、みなさまお待ちしております。
2014年4月26日土曜日
“ナチュメン”
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌 』の「tarun pants(タルン パンツ)」のロングタイプ。写真を見れば分かりますが、だいたいくるぶしあたりまで来るくらいの長さ。うーん、このゆるふわ感がたまらないですね。しかもこれは珍しく染めバージョンのようでして。ほらほら、こういう爽やかな白いコットンのシャツなんかと合わせて、しかもちょいとハデめなショールを巻き付けると、イケてる“ナチュメン”(くどいようだけどナチュラルメンズの略ね)になりますよね。もちろん女子でもOKですが。でもほんとの話、案外エルダーの方でもこのスタイルはイケると思うんだけどなぁ。ショールだって柄のチョイス次第で幅広い年齢層にリーチするし。うーんと、ほら、例えばイメージ的には「目指せ、元祖プレイボーイ火野正平」みたいな。ダメかなぁ。
(photo:hisatomo.eto)
2014年4月25日金曜日
「tarun pants(タルン パンツ)」
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌 』のパンツでメンズにもオススメしたいのがこの「tarun pants(タルン パンツ)」。ただのハーフパンツでもなく、かといってよくあるタイパンツでもなく、ある意味無国籍な独特の“バガボンド的”なタルみ具合が実に心地よく。これ、履いてみると分かりますが、ほんっとに風通しが良くてストレス感皆無。もうね、こんなの履いてると、暑い日にベタ蒸れってくるジーンズなんてこの夏お別れよ、なんて気持ちになります。ロングとショートがあり、写真はショート。ここでは玉木さんのニットに合わせてますが、全然フツーのTシャツなんかでもOKかと。もちろんサラッとした麻のシャツなんぞを羽織って、イケてる“ナチュメン”(・・・あ、もちろんナチュラルメンズの略ね)を気取るのも佳し。前後アシンメトリーデザイン、どちらでもいけるオールバリアフリーなパンツとなっております。・・・でもほんとの話、このパンツ、ちょっとフワッとしてて、どこかしらスカートっぽくもあり、ユニセクス度高し。これからはこういうパンツを、男女問わず心地よーく中性的に履いていく・・・そんな時代なのかもなぁと考えなくもないわけでして。
(photo:hisatomo.eto)
2014年4月24日木曜日
素晴らしきクリエイティヴな場
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌』の商品は基本すべて、播州織で有名な兵庫県西脇市のファクトリーで創られています。工場の隣にギャラリーがあり、誰でも気軽にファクトリーを見学することができるようです。玉木さんのデザインと配色指示に従いながら黙々と作業をこなす職人さんたちはなんだか若いひとが多く、製造について何を伺ってもとても丁寧に、真剣に、答えてくれます。みなさんなんというか、すべての工程をこのファクトリーで完結させる希有な『玉木新雌』の商品を創ることに対して、強い誇りを持っているというか、「素晴らしきクリエイティヴな場がここにあるんですよ。そりゃやらないわけにはいかないじゃないですか」みたいな熱気を感じるのです。きっとみんなこういう場を心底求めていたのでしょう。だがしかし、やっぱりファクトリー内にはどこか“自由な風”も吹いており、とてもアットホーム。ヴィンテージ織り機の、切れた織り糸をもう一回結び直すなんていう、この度重なる果てしのない作業を行っているこのスタッフの方だって「・・・こんなとこ、他のどこにもないですからね」と素敵でシャイな笑顔で語るのです。・・・さて、ということで普段木曜は定休日ですが本日はオープンします。ですが、18時までとさせていただきます。みなさま、お待ちしております。
2014年4月23日水曜日
貴重な“ボヘミアン風”
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
くどいようですが、『玉木新雌』のショールはすべて“一点もの”です。どの柄にもジャンルなんてものはぜんぜんありません。が、糸の配色と織り方によって、なんとなーくこちらで勝手に分けたりして、それがまた愉しくて。オーガニスタよろしくなナチュラルテイストな感じ、爽やかさんが似合うパステル調、ちょっとシブいアダルティーな感じ、あるいは今年かなり力が入ってる新作のニューウェーヴ風なプリントもの・・・とまぁいろいろなのですが、そのなかにたまーに個人的にもうツボもドツボな“民族調”な感じのものがあるんです。あるひとはそれを“ボヘミアン風”と呼びましたが・・・うんうん、これまさに。昨年のウールにも一本だけあったのですが、ハイセンスな女性がマッハでソールド。正直、嬉し悔しかったのを覚えています。さてさて。今回のコットンにも“ボヘミアン風”が一点だけ。昨日ご来店されたお客さまに無理言ってモデルになってもらいました(ありがとうございました)。・・・うーん、ほらほら、やっぱり素晴らしくキュートに“自由めいてる”じゃありませんか。
「roots shawl big ¥12000+TAX」
2014年4月22日火曜日
『玉木新雌 展示会』開始
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
さて。本日から『玉木新雌 展示会』が始まりました。店内の感じはざっとこんな感じです。奥のほうに少し見えるかもしれませんが、展示会特別仕様としてタイ生まれのどでかいミラーが導入されています。・・・いやー、重かった。いやー、移動大変だった。展示会はこれから二週間ポッキリ。展示会中の商品は基本は委託で、期間が終わるとなくなっちゃいますので、くれぐれもご注意くださいね。これからは商品ももちろんですが、兵庫の西脇市にある玉木さんのギャラリー&ファクトリーに先日行った様子なんかもポストしようと思っています。ショールやパンツなんかがどうやって、どんなひとたちの手によって創られて生み出されるのか。その辺を愉しんでもらえれば、これ幸いです。それでは、みなさまお待ちしております。
2014年4月21日月曜日
『玉木新雌』のニットとパンツ
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌』のセーターには袖と裾がくるんとなった「curu knit」と、リブのついた「boco knit」と二種あります(写真は「curu knit」)。こちらは古い織り機ではなく、「ホールガーメント」と呼ばれる最新の機械で創られています。なんと、編み機から一着まるごとの状態で直接立体的に編まれ、手触りがとっても軽く、ゆったりとゆるーい独自のラインを生み出します。最新の機械なので、ほんとはガンガン生産もできるはずなのですが・・・そこはさすが玉木節。敢えて丁寧にじっくり編むことによって、オリジナルのゆるさを生み出してるんですね。反大量生産。アンチグローバリズム。そして、パンツは数種類ありますが、写真のはスカートのように見える「wide pants」。ロングとショートがあり、写真はショートです。前述しましたが、パンツはすべて古い織り機でコットンの生地を編んでいて、さらり、ふんわりとした風合い。夏にももちろんいいし、スパッツを履けば秋冬にもいけるかと。あ、あと前後が無いアシンメトリーデザインなので、両方の柄が愉しめるという粋なパンツなのです。
(photo:hisatomo.eto)
2014年4月20日日曜日
子ども服とは
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
「そもそも子ども服って本当に子ども服である必要はあるのか」なんてよく考えてたんです。ほら、子供服売り場に行けば、それこそ、これみよがしな子供服のご乱立じゃないですか。でもね、ほんとは洋服っていう意味ではオトナも子ども変わらなくて。「子どもだから着るべき幼稚な服」って発想はちょっとどうなんだろうって。こないだ友達が言ってたんですが、その人の知り合いは自分が着る服をいろいろ工夫して自分の子どもに着せてるんだって。まぁそれもありだよなぁと。それくらいある意味“子ども子どもした服”が多すぎるきらいはありますよね。まぁ子どもたちがキャラものを好むのは自分もそうだったんで十二分に分かるのですが。でもシンプルで着心地がよくて動きやすくて、しかもちゃんと洋服として独立していて(ここがとっても大事)そういう意味ではオトナの服と変わらない、みたいな服ってないのかなぁって思ってたんです。・・・ありましたよ、ここに。『玉木新雌』のチャイルドがそうなんです。このクールでかわいらしく、しっかりと独立した彼女の写真がすべてを物語ってると思うのですが・・・。みなさま、どう思いますか?
(photo:hisatomo.eto)
2014年4月19日土曜日
「suton-T」
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
「玉木新雌(たまきにいめ)」のショールは、昨年のオープン時からお取り扱いをさせてもらっているので、もうご存知の方も多いと思います。ただ、今回はショールだけでなく、パンツやTシャツやニット、チャイルドをどどんと展示させていただきます。・・・このですねぇ、ショール以外のものがかなりフリーキーでほんといい感じなのです。それをみなさんに実際に見ていただきたくて、今回の展示を企画したくらい。ほら、この写真もちょっとすでに“自由めいてる”じゃないですか。例えば写真の女性が着ているワンピースのようなコットンのロングTは「suton-T」と呼ばれるもの。“すとーん”としてるからこその名称でしょうな。すべてショールと同じ古い織り機でゆっくりと織ってるんです。反大量生産。アンチグローバリズム。すごいですよねぇ。着心地がすごくふんわりと柔らかで、これからの季節にぴたり、かと。もちろんショールと同じく、すべて“一点もの”です。・・・で最後まで読んでくれた方だけお伝えしますが、実はもう店内でプレ展示始まってます。いち早く見たい人、我れ先にゲッツしたい人はどうぞこっそりとお越し下さい。
(photo:hisatomo.eto)
2014年4月18日金曜日
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
『玉木新雌 展示会ーtamaki niime Exhibition 4.22~5.06ー』
さて、突然ですが、『玉木新雌(たまきにいめ)の展示会』のお知らせです(パチパチパチー)。「播州織で知られる兵庫県西脇市にて、旧くて懐かしいヴィンテージ織り機を使いながら、ゆっくりとていねいに紡ぎ出す、限りなく“手編みに近い”ショール。それが『玉木新雌(たまきにいめ)』のショールです。織って、裁断して、洗って、干す。すべての工程を自社工場で行い、配色も決して被らないようにとデザイナー玉木新雌自身が一点一点行う、という素晴らしきこだわりぶり。今回は、数々のショールがずらりすらりと並ぶだけでなく、涼やかで心地よいフリーキーなセーターやパンツ、羨ましくなるくらいにキュートなチャイルドなど、多数多数展示いたします」・・・と、DMの文章はこんな感じです。いやーしかし、今回、DMの写真、力入ってます。控えめーに、燃えてます。暗めーに、萌えてます。いつもお世話になってるショップ様には勝手にお送りしましたので、みなさま、手にとってご覧になってください。展示会は来週火曜の4月22日から二週間。それでは明日から、展示会に向けたポストをあげていきますので、どうぞご覚悟のほどを。
ターコイズのピアス
京都のアクセサリーブランド『ウスカバード』が創る、旧いターコイズを使ったピアス。存在感バリバリの、これみよがしなアクセサリーも好きですが、こういう案外と健気で内気、控えめなんだけど、実は旧くて味のあるかわいいヤツ、見る人がみればちゃーんとその良さがしっかりと分かる本物指向なニクいヤツもやっぱり押さえておきたいわけでして。ナチュラルな感じのシャツなんかに合わせても僕なら「・・・おやおや」と来るんですが、みなさんどうでしょうか。・・・ということで、本日、店主は出張でお店にいません。といって店は開いていて、なんとかやっていますので、もし御用の方があったら、いつでも来てくださいね。でもこういう情報に限って、みなさんあんまり見てないんですよねー。ま、そういうものでしょうね。それでは行って参ります。
2014年4月15日火曜日
「春の目覚め」と「長ズボンの目覚め」
気が早いので、もうショートパンツが気になって仕方ありません。男の子を持つ親御さんならお分かりかもしれませんが、男の子には「春の目覚め」とおなじように「長ズボンの目覚め」がありますよね。これまでは鼻水垂らして真冬でも半ズボンで走り回ってたあの子が、急に色気出だして「かあちゃん、リーバイス買って」なんて言ったりする。あの瞬間。あの心境。あるとき、同じクラスの隣の席の女の子を改めて見ては、「やばっ、実は結構かわいい子だったんだ・・・」なんてふと気づいたりするのも、まぁそんなときですよね。たぶん。でもオトナになると、スーツへの反逆からなのか、これまた逆にショートパンツに戻ったりするんですよね。己の膝小僧を陽に晒してみては「永遠のボーイ・ワンダー」をせつなく気取る、この複雑な男心よ。神戸のブランド『マンドレイク』が創り出す、アフリカンバティックを使ったハイセンスなステテコを眺めながら、40にもなる店主は「・・・そろそろだな」と呟くのであります。
2014年4月14日月曜日
ダチョウの卵のカラのアクセサリー
京都のアクセサリーブランド『ウスカバード』より、ダチョウの卵のカラをつかったピアスとイヤリング。真鍮の部分もそのまま使うのではなく、叩いてそれぞれ表情を出しているところにご注目。うーん、なんと芸が細かい。実は女性でも案外とピアスを開けられていない方も多く。なので、お客さまでもイヤリングを探されてる方がよくいらっしゃいます。僕なんか女性はみなさん耳に穴が開いているのかと思ってましたけどね。ま、だからなんであれ、ピアスとイヤリングの両方があるのはとても嬉しいですよね(ともに4000円+TAX)。それにしてもこれくらい存在感のあるアクセサリーを、さらり、ふわり、とつけれる女性っていいですよねぇ。・・・ふぅ。
2014年4月13日日曜日
『oma(オーマ)』のクラッチポーチ
ここ最近、連続でポストしていた革ブランド『oma(オーマ)』のご紹介もいよいよ終盤。「がま口」以外で入荷しているのがこのクラッチポーチ。決して押し付けがましくないワンポインツの真鍮フラワーがこのブランドの品の良さを浮き彫りにしているようで。ブラックとマーガレット模様があり、特にマーガレットは革自体の生産終了のため、希少。以前も書きましたが、使用するたび、表面のワックスが革と馴染んでいき、濃い色味へと変わっていきます。ブラックの表面の白はそのワックス。『oma(オーマ)』の高橋さんが革を仕入れているイタリアの革屋さんに、「何をイメージしているの?」と尋ねたところ。ある日、ふと家のクローゼットから、昔おばあちゃんが使っていた古いバッグが出てきた。それを見つけた家族が「これはまだ使えるよね」と、ぽんぽんと優しく埃をはらった情景が頭に残っているんだ、と。そう。霧状のワックスは、そんな味のある、おばあちゃんのバッグをイメージしているのです。新しきものと旧きもの。産まれるものと育ちゆくもの。きっと終わることのない、不可避で素敵な何か。そんな想いが詰まっているのかもしれません。(フラワー、ブラックともH190mm×W280mm×D80mm:17280円)
2014年4月12日土曜日
『ヤブクグリ』
みなさんは『ヤブクグリ』をご存知ですか? これは画家の牧野伊三夫さんたちがはじめた、大分・日田の林業の復興を掲げたプロジェクトです。や、プロジェクトというのは全く違うな。日田の林業をおもんばかる会、集まり、いや、ゆるやかな集いというのか。あるとき、牧野さんやその同志たちが東京や福岡からそぞろとなぜか日田に集まり出し、これまた自然突発発作的に木々に対する想いが地元のひとたちに飛び火、そしてまた飛び火。ひとびとが、山が、風が動き出し、ついには牛蒡を丸太にみたて、日田杉でできたミニチュアのこぎりで切って食べるなんていう、早くも名物の声高い『日田きこりめし』を生み出し(これがグッドデザイン賞を受賞)、いまだ楽しく進化し続ける会なんです。そんな活動をまとめた冊子ふたつがこれ、なんですね。冊子はすべて袋とじになっていて(一冊300円)、なんと専用のオリジナルペーパーナイフで(ヤブクグリのロゴ入り、1500円)切ってくださいという用意周到な茶目っ気ぶり。たぶん勘のいい人ならば、この冊子をちらりとでも見れば、大いなる奇跡ともいえるこの地方活性活動のなかに、誰もが参加したくなるような“素晴らしく自然で愉快な風”を読み取れるのではないかと思うのです。左様、「こころから楽しいことからしか、こころからひとを動かす風は吹かない」。僕はそのことをこの『ヤブクグリ』から、少しでもみなさんに知ってほしいのです。
2014年4月11日金曜日
『oma(オーマ)』の「がま口ネックレス」
さてさて、ここ最近フックアップし続けている革のブランド『oma(オーマ)』ですが、いよいよ個人的な真打ちをドロップします。それがこの「がま口ネックレス」でございます。大きさでいえば・・・そうですねぇ、資料にはH65mm×W60mmとあるので、まぁ500円玉が数枚入るくらいでしょうか。まぁこれがかわいくてかわいくて、おまけにもひとつかわいくて。実は店主、もう毎日つけてるくらいです。もちろん他の「がま口」とか、いろんなバッグも『oma(オーマ)』はかわいいのですが、ある意味、この実用的とはいえないかもしれぬ、いちアクセサリーとしての革製品を創るところにこそ、僕はこのブランドの素晴らしさを自ら勝手に見出しているようでして。・・・だって、ねぇ。なんか今の時代って、安けりゃいいとか、実用第一とか、ほんっと遊びごころがないというか。そんな茶目っ気ナッシングな世に対し、魔球スプリットを投じるかのような、この小さな破壊王の鮮烈さ。先日いらしたお客さまがこのネックレスを見て「千円をすごく小さく折りたたんで入れたいよね」と笑ってましたけど、これ、まさしく。ぜひぜひ“悲しきお小遣い制”なだんなさまにも激プッシュしたいネックレスでございます。(「がま口ネックレス:H65mm×W60mmD10mm chain900/black、brownとも7560円)
2014年4月9日水曜日
男性とアクセサリー、またはバイク乗り。
バイカーが利便さに負けていつかしらバイクから降りてしまうように、男性はいつかの段階でアクセサリーをつけることを止めてしまうのかもしれません。いや、というか、そもそも女性に比べて男性がアクセサリーをつける割合は社会的にみても圧倒的に少なく。大学生だかのころにジャラジャラとアクセサリーをつけていたあの若者だって、スーツを着るようになりサラリーをもらうようになれば、アクセはきっとごみのなか。休日になって、彼女から誕生日プレゼントされたティファニーのブレスなんかをお揃いでつけてはみるけども、そもそもそれを「アクセサリーをつける」と果たして言って良いのかどうか(・・・はい、ひがんでます)。でも例えばアジアの国々の男性を見ると、ほどよく陽に焼けたやせ細ったカラダに、なんらかの天然石のアクセサリーをさらりとナチュラルにつけてたりして、それはそれでなかなか悪くないもので。とかく、「男性がもっと積極的にアクセサリーをつけるようになればいいなぁ、そんな社会にならないかなぁ、いつまでもおしゃれに気を使う男性が増えるのはきっと国や社会にとっても悪いことばかりじゃないはずだけどなぁ」。サラリーマンのころからどう見ても自由業にしか見えなかった、自分のような“予備校ブギーなヤツ“がいくらのたまっても説得力皆無ですが、でも、美しきローマングラスやターコイズで紡がれた『ウスカバード』のブレスレットを眺めては、なんとなくそんなことを思うのです。
2014年4月8日火曜日
『oma(オーマ)』、革のレクチャー
ここ最近、激プッシュのマッシヴアタック商品、『oma(オーマ)』のがま口。これはブラウンのMサイズ(『流れ星』/7560円)とLサイズ(『雪の結晶』/9072円)。・・・前述ポストしたように、このがま口の素材は、自然素材を使用した“植物タンニンなめし”の革。そもそも動物の皮というのは、一般的にそのままだと固くなったり腐敗してしまうもの。それを防いだり、皮を柔らかくして耐久性や可塑性を加えて皮革として利用するために必要なのが、いわゆる「なめし」という作業です。単に動物の皮膚だった”皮”から製品に使われる”革”へと変化させるというわけです。イタリアのタンナー(革屋)さんたちは「なめし」や革を染める工程で、昔ながらの独自の配合(レシピ)をそれぞれ持っているのだとか。世界がどれだけ醜く変わっても、イタリアのそういう部分はいつまでも変わらないでほしいですね。ちなみに“植物タンニンなめし”の革は、毎日使うことが一番のお手入れ方法。革にたっぷりとオイルが含まれているため、小さな傷も自然と消してくれます。もし、小さな傷が気になるようだったら、柔らかい布で表面を軽く拭く程度で大丈夫です。・・・以上、『oma(オーマ)』の高橋さんよりメイルで受けた、革のレクチャーでございました。
2014年4月7日月曜日
ラピスラズリ
京都のアクセサリーブランド『ウスカバード』より、ラピスラズリとローマングラスのネックレス。「ラピスラズリ」という石の和名は「瑠璃」。古代から世界各地で聖なる石と崇められ、世界で最初にパワーストーンとして認められた石だと言われているそうな。石言葉(なんてのがあるんですね)は尊厳、崇高、など。誕生石は9月、12月(お、自分、9月生まれっす)。・・・なんてつらつらとネットに転がってるものをトレースしてみましたが。正直、僕自身のことでいうと、パワーストーンとかパワースポットとか、あまりピンと来るタイプではありません。でもそこにグッと来るひとがいるのは決して否定はせず。「大きななにかを感じるひとは感じればいい、だって自分は自分なりに石を眺めては「かわいい」とか「美しい」とか、大きな感情を勝手にもらってるのだから。それはきっと同じこと」といったところでしょうか。それにしてもこの瑠璃色の、なんという碧の深さよ。濃さよ。これに似た碧をいつだったか、この目で観た事があるかもぞ・・・と思ったら、トカラ列島のあの海の碧、だったかもしれない、とかなんとか。
2014年4月6日日曜日
『oma(オーマ)』の原風景
『oma(オーマ)』というブランドは、東京の高橋さんという女性の手によって、デザインから製作までひとつひとつハンドメイドされています。革は自然素材を使用した“植物タンニンなめし”を施したイタリアの牛革。なかでも今回入荷した「がま口」のサイズは3つで、色はブラックとブラウン。写真はブラックですが、ちょっとグレーがかって見えますよね。これは表面に塗られたワックスのためで、霧状に薄く塗られたワックスが使っていくうちに革に馴染んで、だんだん濃い色味へと変化していくわけです。もちろん真鍮を取り付けるのも手作業で、左側のMサイズのデザインは『雪の結晶』、右のLサイズは『流れ星』と名付けられています。いずれも高橋さんが岩手にいた頃の子どもの時の原風景がモチーフになっているのだとか。・・・いいなぁ。いつも思うんですが、創り手の原風景を作品で垣間見たとき、すごく豊かで満ち足りた気持ちになるんです。やっぱりひとにとって、小さい頃の原風景ってとても大切で。もちろん僕もそんな“マイ・原風景”を持ってますよ。ということで、ぜひぜひ使い込んでいった、自分だけの『雪の結晶』や『流れ星』を育てたいものです。
(『流れ星』Mサイズ:H90mm×W90mm×D10mm/7560円、『雪の結晶』Lサイズ:H130mm×W155mm×D10mm/9072円)
(『流れ星』Mサイズ:H90mm×W90mm×D10mm/7560円、『雪の結晶』Lサイズ:H130mm×W155mm×D10mm/9072円)
2014年4月5日土曜日
“オーバー・ザ・レインボー”なブレス
京都のアクセサリーブランド『ウスカバード』さんと知りあって以来、個人的に取り憑かれているのがこのローマングラスのアクセ。2000年もの昔の古代ガラスは、眺めるたびにさまざまな表情と輝きを解き放ち。碧、翠、黄・・・など、いろんな色が交錯する、まさにオーバー・ザ・レインボーなこのブレスレットには、思わず目を細めて恍惚としてしまうほど。長さも調節できるので、男性でも女性でもいけるところも、やはりこころニクいかぎり。早速僕も試してみたんですけど・・・ああ、オトナっぽいけどかわいくもあって、こりゃ綿や麻の風通しのいいシャツが着たくなる感じ。というか、そんなシャツが似合うようにお互いそろそろカラダ絞らなきゃ、ですね。これまでの経験上、うちの店では大抵、店主が気に入ってるものから売れて行く法則があるので(やっぱり接客に熱が入るのかも)、そういう意味でもこのブレスは間違いなく最近のマッシヴ商品といえるでしょう。
2014年4月4日金曜日
『oma(オーマ)』
「お店で取り扱う商品はどうやって探しているんですか?」。お客様からよく聞かれる質問です。ひとの繋がりももちろんありますが、その他はやはりネット暗黒地下世界をディグダグしまくるしかないわけでして。といって、昭和生まれの僕はあまりネットとか電子メイルのウェットな出会いとかやりとりというものだけを信じ切ってるわけではありません。やっぱりそのひとの声とか雰囲気とか話す間とかはとても大切でしょ。ただし、ごくたまに「これは・・・」というネットでの出会い→鼻息荒く即座に電話かメイルでご連絡、みたいな流れはあります。今回、久方ぶりにそんなレベルの商品に出会ったことをここに告白します。それがこの『oma(オーマ)』という革のブランドです。コンピュータスクリーンのうえでこの真鍮が埋め込んである「がま口」を見つけた時の衝撃といったら・・・。うーん、うまく言えませんが、「お会いしたこともないのに、なんでこんなにも自分のセンスをぴったりと分かってるのだろう?」みたいな感じでしょうか。そんな幸せな出会いがあり得るのだから、この時代を嘆くばかりじゃダメなのかも、と痛感しました。というわけで、『oma(オーマ)』。これから詳しい商品の情報を少しずつポストしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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